公開から約3ヶ月使ってきたIKEA MYGGSPRAY(人感センサー)が、いつの間にか電池切れで止まっていた。満充電の電池に入れ替えれば元通りだろうと軽く考えていたら、今度は本体が白く点滅したまま動かなくなった。
スマートホーム歴8年の筆者(ムラサキ)が、実測した電池持ちの日数と、電池切れ後に起きた「故障かと思った」再ペアリングの顛末をそのまま記録する。IKEA BILRESA+MYGGSPRAYレビューでEcho Show 8とのセットアップを紹介した続編にあたる。

電池切れ自体はよくある話。今回の本題はそのあと、満充電にしても動かなかった数日間の方です。
MYGGSPRAYの電池、実測でどれくらい持った?
使用した電池:IKEA公式推奨のLADDA充電池
使っていたのはIKEA純正のLADDA充電池(単4形・750mAh・ニッケル水素)2本。IKEA公式のMYGGSPRAY商品ページにも「LADDA充電式電池(単4形1.2V)2個の使用をおすすめします」と明記されている、公式推奨の組み合わせだ。

実測結果:設置から約3ヶ月で非アクティブに
MYGGSPRAYを設置したのは2026年3月中旬(前回記事の公開時)。Alexaアプリの検知ログを確認すると、最後にモーションを検知したのは6月16日09:17だった。
稼働期間: 約3ヶ月
使用電池: LADDA 750mAh Ni-MH×2本
最終検知: 2026年6月16日09:17
気づくまで: 約1ヶ月放置

なぜ1ヶ月も気づけなかったのか
Alexaアプリでは、MYGGSPRAYの電池残量を確認できない。さらに厄介なのは、電池が切れても通知が一切来ないことだ。人感センサーは「反応しない時間が長くて当たり前」のデバイスなので、止まっていても違和感を覚えにくい。実際、非アクティブになってから気づくまで約1ヶ月かかった。
満充電で戻したのに動かない→白く点滅し始めた
電池が切れたと分かってから、LADDA2本を満充電にして本体に入れ直した。ところが反応がない。数日そのまま置いていたところ、今度は本体が白く点滅し始めた。

最初は「壊れた」と思って焦りました。満充電の電池を入れても動かないなんて、故障以外に考えられなかったので。
これは故障ではなくMatterのペアリング待ち状態だった
白点滅の正体は、Matter(スマートホーム共通規格)のペアリング待ち=コミッショニングモードだった。電池を完全に抜いた状態が続いたことで、本体内部のMatter接続情報(fabric情報)が消え、工場出荷時と同じ「未接続」状態に戻っていたと見られる。

なぜAlexa側で設定できなかったのか
白点滅に気づいてすぐAlexaアプリを開いたが、何度試しても設定が進まなかった。原因は、Alexaアプリのデバイス一覧にMYGGSPRAYが「既存デバイス」として残っていたことだった。
本体側は接続情報を失って新規ペアリング待ちになっているのに、アプリ側は以前ペアリングした古いデバイス情報のまま。この状態でいくら操作しても、新規ペアリングのスキャン画面には入れない。
対処法は、Alexaアプリで既存の「MYGGSPRAY」デバイスを一度削除し、Matter対応デバイスとして新規に追加し直すことだった。
再ペアリングでハマった3つの罠
削除して再追加すれば即解決、とはいかなかった。実際にペアリングが成立するまでに、3つのつまずきがあった。
罠1: Echo Show 8に近づけないと反応しない
離れた場所でペアリングを試みても反応がなく、何度か失敗した。Echo Show 8(Thread Border Router)のすぐ近くまでMYGGSPRAY本体を持っていったところ、ようやくスキャンが進んだ。Matterのペアリングは電波距離に思ったよりシビアだった。
罠2: グルグル回転する読み込み画面で止まる
ペアリングの最終段階で、Alexaアプリの画面がグルグルと回転したまま先に進まなくなった。ここで解決したのはAlexaアプリ自体の再起動だった。アプリを完全に落として開き直すと、MYGGSPRAYがデバイス一覧に認識されていた。
罠3: 定型アクションは部分的に再設定が必要
再ペアリング後、以前設定していたAlexa定型アクション(MYGGSPRAYの検知をトリガーにした自動化)が動かなくなっていた。ただし、ゼロから作り直す必要はなかった。「対象デバイス」と「判定条件」だけを再設定すれば、後続の実行アクション(家電操作など)はそのまま残っていて再利用できた。
- LADDA充電池は繰り返し使えて電池代・ゴミが減らせる
- IKEA公式推奨の組み合わせなので仕様上の相性リスクは低い
- 満充電にしても電池を完全に抜くとMatterのペア情報が消え、再ペアリングが必要になる
- Alexaアプリでは残量確認・電池切れ通知の手段がなく、気づくのが遅れやすい
電池切れ・再ペアリングを避けるためにできること
同じ手間を繰り返さないために、次回からは以下を実践する。
- 3ヶ月を目安に、充電・電池交換のリマインダーをカレンダーに登録しておく
- 電池を交換するときは、完全に抜いた状態を長時間放置しない(できれば予備の満充電池とすぐ入れ替える)
- 再ペアリングが必要になった場合は、Echo Show 8などThread Border Routerの近くで作業する
スマートホームのトラブル対処の基本的な考え方はスマートホーム故障時の鉄板トラブル対処8選でもまとめている。IKEA以外も含めたMatter製品の選び方はIKEA Matter製品 日本購入ガイドを参照してほしい。
まとめ
IKEA MYGGSPRAYの電池は、LADDA充電池2本で実測約3ヶ月持った。ただしAlexaアプリでは残量確認も電池切れ通知もできないため、気づくのが遅れやすい。さらに電池を完全に抜いた状態が続くと、Matterのペアリング情報が消えて白点滅(コミッショニングモード)に入る。故障ではなく、Alexaアプリでデバイスを削除→Echo Show 8の近くで再ペアリングすれば復旧できる。定型アクションは対象デバイスと判定条件の再設定だけで済み、全部作り直す必要はなかった。

電池切れは避けられなくても、白点滅を見て焦らずに済むようにこの記事を残しておきます。
よくある質問
- QMYGGSPRAYが白く点滅するのは故障ですか?
- A
故障ではなく、Matterのペアリング待ち(コミッショニングモード)です。電池を完全に抜いた状態が続くと、本体内部の接続情報が消えて工場出荷時の状態に戻ります。Alexaアプリで既存デバイスを削除し、Matter対応デバイスとして再追加すれば復旧できます。
- Q電池を交換したらAlexaの定型アクションもやり直しですか?
- A
再ペアリングが必要になった場合、定型アクションの「対象デバイス」と「判定条件」は再設定が必要です。ただし後続の実行アクション(家電操作など)はそのまま残っていて再利用できるため、全体を作り直す必要はありません。
- QIKEA公式レビューにある「数日でバッテリーが切れる」という報告は本当ですか?
- A
筆者の環境では新品のLADDA充電池2本で約3ヶ月動作しました。数日で切れるという報告もあるため、設置環境(検知頻度・気温)や個体差による差が大きいと考えられます。
- Q再ペアリングできないときはどうすればいいですか?
- A
Echo Show 8などThread Border Routerの近くで作業すること、Alexaアプリを再起動することの2点を試してほしい。筆者の場合もペアリング中に読み込み画面で止まったが、アプリの再起動で解決した。


