USB-C充電器は何W必要?手持ち3台をPDテスターで実測

ガジェットレビューラボのアイキャッチ画像:USB-C充電器が機器ごとに何W必要かをPDテスターで3台実測した記事 PC周辺機器

充電器を選ぶとき、先に見るべき数字は充電器側になかった。

Anker Nano Charger (100W) にPDテスターを挟み、手元の3台を測った。iPhone 17 Proが最大38.32W。持ち歩き用のDynabook Portege X30L-Gが44.98W。自宅デスクのDynabook Portege X40L-Kが61.07W。充電器もケーブルも同じで、違うのは挿した機器だけ。それで38Wから61Wまで開いた。

SE歴20年、仕事でノートPCを持ち歩いている筆者が2026年8月1日に測った値を、時刻つきの生データのまま出す。100Wは上限であって性能ではない。だから充電器のスペック表を見る前に、自分の機器が何Wを要求するのかを知る必要がある。

ムラサキ
ムラサキ

買うときに一番困ったのが「自分のPCが何Wいるのか」だった。テスターを挟んだら、機体ごとに38W・45W・61Wときれいに分かれた。

実測サマリー|同じ充電器で38W・45W・61W

先に数字だけ並べる。

MEASURED · 2026-08-01


iPhone 17 Pro 最大電力: 38.32W
iPhone 20%→100% 所要: 88分
Dynabook X30L-G 最大電力: 44.98W
Dynabook X30L-G 17%→100% 所要: 147分
Dynabook X40L-K 最大電力: 61.07W
X40L-K 充電中の常用域: 40W台後半〜55W前後
PC満充電後の消費(使用中): 20.42W
PC満充電後の消費(アイドル): 0.573W

充電器のスペックは100W。そこに繋いだ3台が引いた最大値は、38.32W・44.98W・61.07W。100Wという数字は、この3台のどれに対しても意味を持たなかった。代わりに意味を持つのは、機器ごとに1.5倍以上開いたこの3つの数字のほうだ。

「100W」は上限であって、流れる電力ではない

USB PD(Power Delivery)は、電源側と機器側が「何Vで何A流すか」を通信で決めてから給電を始める規格だ。技術仕様はUSB-IFが公開しているUSB Charger (PD)の解説ページにまとまっている。

つまり充電器に書かれた100Wは「ここまでなら出せる」という上限値だ。実際にいくら流れるかは、繋いだ側が何を要求するかで決まる。ここまでは規格を読めば分かる話でしかない。

厄介なのは、その「繋いだ側が要求するW数」を買う前に知る手段が乏しいことだ。手持ちの機体それぞれの数字を持っていないと、充電器のスペック表を眺めたところで選びようがない。テスターを挟んだのは、そこを埋めるためだった。

Anker Nano Charger (100W)とPDテスターをつないだ測定構成
PDテスターを充電器と機器の間に挟んだ測定構成

測定した環境と機材

充電器|Anker Nano Charger (100W)・単ポート・5,990円

使ったのはAnker Japan公式が販売するAnker Nano Charger (100W) with USB-C & USB-C ケーブル。2026年8月時点の公式価格は5,990円で、1.8m・100W対応のUSB-Cケーブルが同梱される。ポートは1つだけ。公式の製品ページによると本体サイズは約60×41×29mm、重量は約120g。手に取った大きさの感覚はAirPods Proとほぼ同じだ。安全機能としてActiveShield 2.0を搭載している。

価格は時期や販売チャネルによって変動する。

Anker Nano Charger (100W)の同梱物一式。充電器本体・USB-Cケーブル・クイックスタートガイド
同梱物は充電器本体・1.8mのUSB-Cケーブル・クイックスタートガイドの3点
Anker Nano Charger (100W)の折りたたみ式プラグと仕様ラベル面
プラグは折りたたみ式。持ち運び時にカバンの中で引っかからない

測定器|YOJOCK UT003-JP・インライン式

測定にはYOJOCK UT003-JPというUSB PDテスターを使った。購入価格は2,199円。充電器と機器のあいだに挟み込むインライン式で、電圧(V)・電流(A)・電力(W)がリアルタイムで画面に出る。

コンセント側の電力なら、スマートプラグでも測れる。実際、待機電力を可視化したTapo P110Mで待機電力12Wを見つけたときの実測記録では、コンセント単位の数字だけで年間コストの試算まで持っていけた。ただし今回知りたいのは「USB-Cケーブルの先で何Wが流れているか」だ。ここはインラインのPDテスターでないと拾えない。

充電器は、スイッチとUSB口が付いた電源タップのACコンセント側に挿している。

このテスターに決めるまでには4機種を比べていて、いちばん多機能なモデルを一度は本命にしてから外している。その選び直しの経緯と使い勝手は別記事にまとめた。測る側の道具で迷っているなら、そちらのほうが近い話になる。

測定手法の限界を先に書いておく

数字を出す前に、今回の測り方の弱いところを3つ明記しておく。

1つ目。iPhoneの測定で、10:28(79%)までは充電中のiPhone自身のカメラでテスター画面を撮影していた。カメラを起動している分だけ本体の消費電力が上がり、テスターの表示Wが実際の充電電力より高く出ていた可能性がある。10:32(81%)以降は別の端末で撮影する方式に変えた。

2つ目。X30L-Gの測定は、最後の1枚を除いてPCで作業をしながら行っている。表示されたWにはPC自身の消費電力が乗っている。つまり「バッテリーに入った電力」ではなく「PCが充電器から引いた電力」の記録だ。

3つ目。後述するDynabook Portege X40L-Kだけは、測定条件が他の2台と違う。この機体は普段USB-C PDモニターから常時給電されていてバッテリーが減らないため、モニター接続を外して放電させてから測っている。その段取りの都合で測定時間全体を通した連続記録は取れておらず、残っているのはピーク値と、目視で追った変動範囲だけだ。

いずれも後から補正できる性質のものではないので、そのまま出す。

このあと出す数値は、いずれも「機器が充電器から引いた電力」であって「バッテリーに充電された電力」ではない。特にPC側は作業中の消費電力を含む。

iPhone 17 Proを20%→100%|88分の全記録

09:46に充電を開始し、11:14に100%へ到達。所要88分だった。

実測値の全記録

時刻バッテリー電圧電力
09:47開始直後15.1V38.32W
09:4915.20V35.23W
09:5215.12V26.48W
09:5947%15.11V25.95W
10:0352%15.21V23.93W
10:1871%15.09V19.52W
10:2879%15.07V10.64W
10:3281%15.05V8.46W
10:4691%15.05V8.09W
10:5595%5.11V4.67W
11:0698%5.15V2.62W
11:14100%5.14V2.65W

ピークは開始直後の38.32W。そこから5分で26.48Wまで落ち、あとはひたすら下がり続ける。79%を超えたあたりで10W台を割り込み、最後の数十分は数Wの世界だ。

充電開始直後のPDテスター表示
充電開始直後のPDテスター表示

充電器の上限が100Wだろうが240Wだろうが、iPhone側が38W前後で頭打ちにする以上、この曲線は変わらない。「大は小を兼ねる」は、少なくともiPhone単体では効かない。

91%と95%のあいだで、電圧が15V台から5V台に落ちた

この記録で一番おもしろかったのはここだ。

10:46(91%)の時点で電圧は15.05V。次に読んだ10:55(95%)では5.11Vになっている。15V台から5V台へ、3分の1以下に下がった。

MEASURED · 2026-08-01


10:46(91%)の電圧: 15.05V
10:55(95%)の電圧: 5.11V
切替が起きた区間: 9分間

USB PDは充電の進み具合に応じて電圧を交渉し直せる規格なので、その再交渉が起きたと見られる。ただし、正確に何%の時点で切り替わったのかは特定できていない。測定間隔が9分空いており、そのあいだの記録がないからだ。「91%から95%のどこかで切り替わった」というのが、このデータから言える限界になる。

ムラサキ
ムラサキ

切り替わりの瞬間を撮りたかった。次に測るときは、終盤だけ間隔を1分刻みにする。

充電したiPhone 17 Proは、発売直後から9ヶ月半ケースなしで使ってきた実機だ。充放電225回で最大容量100%というiPhone 17 Proを9ヶ月半使ったバッテリーと傷の実測記録も別記事に残してある。今回の88分は、その個体での数字ということになる。

Dynabook Portege X30L-Gを17%→100%|147分の全記録

続いてノートPC。筆者が普段仕事で持ち歩いているDynabook Portege X30L-Gを、17%から充電した。11:15開始、13:42に100%到達で、所要147分。この機体は複数の販売サイトで45W級として記載されているが、メーカー公式ページでの裏は取れていない。

前述のとおり、最後の1枚を除いてPCで作業をしながら測っている。

実測値の全記録

時刻バッテリー電圧電力
11:1517%19.82V44.98W
11:1821%19.80V44.69W
11:3031%19.80V44.68W
11:4340%19.83V29.20W
11:4743%19.83V28.56W
12:1160%19.81V44.77W
12:2772%19.81V38.70W
12:4380%19.84V17.66W
13:2091%19.85V12.16W
13:42100%19.89V20.42W
13:42(アイドル時)100%19.86V0.573W

電圧は最初から最後まで19.8V台で安定している。iPhoneのような15V→5Vの切り替わりは起きなかった。

Dynabook充電中のPDテスター表示
Dynabook充電中のPDテスター表示

電力が単調減少しない。40%から60%で上がった

iPhoneの曲線がきれいに右肩下がりだったのに対し、PCはそうならなかった。

11:43(40%)で29.20Wまで落ちたのに、12:11(60%)では44.77Wへ戻っている。開始時の44.98Wとほぼ同じ水準だ。そのあと72%で38.70W、80%で17.66Wと再び下がる。

PCで作業をしながら測っていたので、作業負荷の変動がそのまま表示Wに乗ったと考えられる。バッテリーの充電電流が上下したというより、PC自身が食う分が増減した、という読み方になる。

裏を返すと、ノートPCを使いながら充電する状況では「バッテリー残量だけで必要なW数は決まらない」ということでもある。同じ40%でも、動画のエンコード中と文書を書いているときでは、充電器に対する要求がまるで違う。

満充電後も20.42W引く。手を止めると0.573W

最後の2行が個人的に一番刺さった。

13:42に100%へ到達した時点で、まだ20.42Wを引いている。バッテリーは満タンなので、これは全部PCの動作電力だ。そこでPCを操作せずアイドルにすると、同じ13:42の測定で0.573Wまで落ちた。

同じ瞬間、同じ機材、同じバッテリー残量。違うのは人が触っているかどうかだけで、20W以上動く。

満充電後の20.42Wは「充電の電力」ではなくPCの消費電力。アイドルの0.573Wと比べると、作業中のPCがどれだけ電気を食っているかが数字で見える。

自宅の65W級・Dynabook Portege X40L-K|ピーク61.07W

3台目。自宅デスクで使っているDynabook Portege X40L-Kも測った。持ち歩き用のX30L-Gとは別の機体で、要求電力はこちらのほうが大きい。

この機体は普段、モニターからのUSB-C PD給電で動いている。デスクの配線を整理したときに、モニター1本でPCに給電するデスク構成へ寄せた話はUSB-C PDモニターでケーブルを9本から1本にした記録に書いた。あのときモニター選定の条件を「PD給電90W以上」に置いたのは、自宅の4台のうち最も消費電力が大きいPCが65Wを要求するからだった。今回テスターを挟んだのが、その65W級の機体にあたる。

測定は充電器→テスター→PCの直結で行っている。モニターは経由していない。

ピークは61.07W。19.77V × 3.085A

MEASURED · 2026-08-01


X40L-K ピーク電圧: 19.77V
X40L-K ピーク電流: 3.085A
X40L-K ピーク電力: 61.07W

19.77V × 3.085A で61.0W。テスターが並べて出している3つの数字は、それぞれ計算どおりに整合している。

Dynabook Portege X40L-K充電中のPDテスター表示。19.77V・3.085A・61.07W
X40L-K充電中のピーク。19.77V × 3.085A で61.07W

ただし61Wに張り付いていたわけではない。画面を眺めている限り、値は40W台後半から55W前後を行き来し、そのなかでピークが61〜62W前後まで伸びる、という動き方をしていた。写真として残せたのは61.07Wの1枚だけで、時刻つきの連続記録は取っていない。iPhoneやX30L-Gのような充電カーブとしては読めないデータだと理解してほしい。

X40L-Kのデータは「65W級のPCが実際に61W引いた」という1点の裏取り。開始から満充電までの推移は今回記録できていない。

45W級と65W級で、実測もそのとおりに分かれた

機器用途想定クラス実測ピーク
iPhone 17 Pro38.32W
Dynabook Portege X30L-G持ち歩き用45W級(販売情報での記載。公式では未確認)44.98W
Dynabook Portege X40L-K自宅デスク65W級61.07W

X30L-Gは45Wにほぼ張り付き、X40L-Kは65Wのやや下で止まった。クラスが分かっていれば、実際に流れる電力もおおよそ読める。逆に言えば、手持ちの機体が何W級なのかを知らないまま充電器のW数だけ比べても、判断材料にならない。

買う前に迷った3製品と、単ポート100Wに決めた理由

充電器選びは、実測より前の段階でひと悶着あった。候補として本命だった製品が2つ落ちている。

CIO NovaPort DUOⅡ 120W|要件のほうを直した

最初の本命は2ポートの120Wモデルだった。iPhoneとPCを同時に挿せる構成を想定していたからだ。

ただ、実際の使い方を振り返ると、外出先で2台を同時に充電した記憶がない。要件を「単ポートで十分」に修正した時点で、この候補は不要になった。製品が悪かったのではなく、こちらの前提が間違っていた。

CIO NovaPort SOLOⅡ 100W|商品タイトルの「動作時最大65W」で手が止まった

単ポート100Wに絞ると、Anker以外の有力候補がこれだった。INTERNET Watchが報じたNovaPort SOLO II 100Wの発売情報によると市場想定価格は5,980円。Ankerとほぼ同額だ。

引っかかったのはAmazonの商品タイトルだった。2026年8月1日時点で、タイトルの中に「NovaSafety2.0搭載・動作時最大65W」という表記が入っている。製品名は100W、タイトルの角括弧の中は最大65W。どちらが実運用の数字なのかが読み取れない。

これが「連続動作時のディレーティングを正直に書いているだけ」なのか、別の意味なのかは、メーカーの一次情報で裏が取れなかった。この点は未検証のままであり、製品の欠陥だと言いたいわけではない。ただ、100Wを期待して買う立場としては判断材料が足りなかったので、今回は見送った。

UGREEN Nexode 100W系|マージンがゼロになる

4ポートの100Wモデルも候補に入れていた。UGREEN公式のNexode 100W GaN急速充電器のページにあるとおり、ポート構成はUSB-C×3+USB-A×1だ。

ただし販売ページ側の記述では、2ポートを同時に使うと65W+30Wの配分になるとされていた。UGREEN公式の製品ページには同時使用時の配分が書かれておらず、この配分は一次情報での確認が取れていない。加えてレビューにMacBook充電中の瞬断報告があった。65W要求のPCに対して65Wの割り当てはマージンがゼロで、そこに瞬断の報告が重なると選びにくい。

結果として、ポートが1つしかない代わりに配分の話が発生しないAnkerに落ち着いた。

+ PROS
  • 単ポートなので出力の取り合いが起きない。挿した1台に対して常に同じ条件で給電される
  • 1.8m・100W対応のUSB-Cケーブルが同梱で5,990円(2026年8月時点の公式価格)。ケーブルを別買いしなくていい
  • iPhone 17 Proを20%から100%まで88分、Dynabook Portege X30L-Gを17%から100%まで147分で充電できた
  • 本体は公式仕様で約120g。持ち歩く前提なら電源タップ側の口を1つ空けておくだけで済む
  • 65W級のDynabook Portege X40L-Kに対してピーク61.07Wを供給できており、単ポートでもノートPCの要求は満たせた
− CONS
  • ポートが1つしかないので、iPhoneとPCを同時に充電することはできない
  • 手元の3台では最大61.07Wまでしか出ておらず、100Wというスペックを使い切る機器がない
  • テスターを挟まない限り、実際に何Wで充電されているかは分からない(充電器側に表示はない)
  • 測定したのはiPhone 17 ProとDynabook 2台(X30L-G / X40L-K)の計3台のみ。他機種でどうなるかは未検証
  • X40L-Kは時刻つきの連続記録を取れておらず、ピーク値と目視の変動範囲しか残っていない

よくある質問(FAQ)

Q
100W対応の充電器を買えば、iPhoneも100Wで充電されますか?
A

されません。筆者の実測では、iPhone 17 Proが引いた最大値は開始直後の38.32Wでした。USB PDは機器側と交渉して給電量を決める規格なので、充電器の100Wはあくまで上限値です。iPhoneだけを充電する目的で100Wモデルを選んでも、充電時間が短くなるわけではありません。

Q
充電中に電圧が15Vから5Vに下がったのですが、故障ですか?
A

筆者の測定でも同じ現象が起きています。91%(15.05V)と95%(5.11V)のあいだで15V台から5V台に切り替わりました。USB PDは充電の進行に応じて電圧を交渉し直せる規格なので、その再交渉が起きたと見られます。ただし切り替わった正確なタイミングは、測定間隔が9分空いていたため特定できていません。

Q
ノートPC用には何Wの充電器を選べばいいですか?
A

機種によって要求が違うため、一律の答えはありません。同じDynabookでも、持ち歩き用のPortege X30L-Gは最大44.98W、自宅の65W級Portege X40L-Kは最大61.07Wと差が出ました。順番としては、まず手持ちの機種が何W級なのかを調べ、そのうえで余裕のある充電器を選ぶことになります。要求値は付属ACアダプターの表記か、今回のようにPDテスターを挟んで確認するのが確実です。

Q
充電器とUSB-C PDモニターからの給電は、どちらが便利ですか?
A

用途が違います。デスクに座って使うならモニターからの給電が圧倒的に楽で、筆者の自宅デスクはUSB-C PDモニターでケーブルを9本から1本にした構成にまとめてあります。一方、持ち歩く前提だとモニターは持てないので、単体の充電器が要ります。今回の充電器は後者、外に持ち出す側の担当です。

Q
PDテスターを挟むと充電速度は落ちますか?
A

今回はテスターなしの状態と比較していないため、未検証です。この記事の数値はすべてテスターを挟んだ状態で測ったものだとご理解ください。影響の有無を知りたい場合は、同じ機器・同じ残量から挟んだ場合と挟まない場合の所要時間を比べる必要があります。

まとめ

100W対応の充電器に3台を挿して、実際に何Wが流れるのかをPDテスターで測った。結論は3つ。

1つ目。100Wは上限であって性能ではない。同じ充電器に挿しても、iPhone 17 Proは38.32W、持ち歩き用のDynabook Portege X30L-Gは44.98W、自宅の65W級Dynabook Portege X40L-Kは61.07W。流れる電力を決めているのは充電器ではなく機器側だ。

2つ目。だから順番は「充電器のW数を比べる」ではなく「自分の機器のW数を知る」が先になる。45W級のPCに100Wを用意しても充電は速くならないし、65W級のPCに65Wちょうどを当てればマージンがゼロになる。手元の機体が何W級かを押さえた時点で、必要なスペックはほぼ決まる。

3つ目。実測しないと見えない挙動がある。iPhoneは91%から95%のどこかで電圧が15V台から5V台に切り替わり、X30L-Gは作業しながらだと40%で29.20W、60%で44.77Wと上下した。満充電後も操作中は20.42W、手を止めると0.573W。どれもカタログには載らない数字だ。

次に測るなら、X40L-Kも開始から満充電まで時刻つきで追いたい。今回はモニター給電を外して放電させる段取りの都合で、ピークと変動範囲しか残せなかった。自宅の残り3台も1台ずつ潰していけば、「うちの機器は何Wまで引くのか」の地図ができる。カタログを読むより、テスターを1つ挟むほうが早い。

ムラサキ
ムラサキ

2,199円のテスターで、5,990円の充電器の使われ方が全部見えた。買い物としてはテスターのほうが効いている。

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