良いイヤホンを買ったことがなかった。
電車の中で音楽を聴いても外音にかき消される。周囲の雑音が耳に入ってきて煩わしい。そんな状態をずっと放置していた。
AirPods Pro 3を買った理由は、ノイズキャンセリングへの期待とiPhoneとの親和性、そして翻訳機能への興味。約5ヶ月使った正直な感想を書く。

購入の決め手は3つ
これまで「良いイヤホン」を買ったことがなかった。安いものを適当に使い、壊れたらまた買う。そんなサイクルをずっと繰り返していた。
不満はあった。外音が大きいと聞こえない。電車内のアナウンスや周囲の会話など、聞きたくない音が勝手に入ってくる。ノイズキャンセリングのイヤホンが欲しいとずっと思っていた。
購入の決め手は3つだ。まずノイズキャンセリング。次にiPhoneユーザーなのでApple製品との親和性。そしてライブ翻訳機能。海外で使う場面があれば便利だろうと思った。
他社製品もWebでチラ見した。BoseやSonyも候補には入った。ただiPhoneとの連携のスムーズさを考えると、結局AirPods一択だった。
初めてのノイズキャンセリングは衝撃だった

初めてノイズキャンセリングをONにした時、衝撃を受けた。
ほぼ無音に感じた。多少の音は聞こえるが、これまでの「丸聞こえ」状態とは別世界だった。場所の影響もあったのかもしれないが、最初の体験はとにかく静かだった。
主な使用場面は通勤と休憩中。1日2時間程度使っている。音楽を聴くこともあれば、Audibleでオーディオブックを聴くこともある。
外音取り込みモードは使っていない。ノイズキャンセリング100%で運用している。外の音を聞きたい場面ではイヤホンを外せばいい。シンプルな使い方だが、これで十分だ。
音質は満足|ただし詳しくはない

音質には満足している。以前の安いイヤホンとは明らかに違うと感じる。
ただし正直に言うと、自分はオーディオに詳しくない。「中高音域の解像度が」「低音の締まりが」といった評価はできない。音楽が気持ちよく聴ける、Audibleの音声がクリアに聞こえる。自分にとってはそれで十分だ。
AirPods Pro 3は音質面でもPro 2から進化しているとされている(Apple公式によるとドライバー・アンプともに新設計)。だがPro 2を使ったことがないので比較はできない。
詳細な音質比較が知りたい人はオーディオ専門サイトのレビューを参照した方が確実だ。この記事はあくまで「初めてノイキャンイヤホンを買った人間」の感想だと思ってほしい。
翻訳機能|楽しみだけど使う機会がない
購入の決め手の一つだったライブ翻訳機能。AirPods Pro 3とiPhoneを組み合わせることで、リアルタイムの通訳アシスタントとして使える。日本語にも対応済みだ。
楽しみにしていた機能だが、まだ使う機会がない。海外旅行の予定もなく、日常で外国語の会話が必要になる場面がない。
わざわざ使うために場面を作るものでもない。機会があれば試して追記したいが、現時点では評価しようがないというのが正直なところだ。
気になる点①|ノイキャンが弱まっている気がする
使い始めて約5ヶ月、ノイズキャンセリングの効きが弱くなっている印象がある。
最初の衝撃的な静寂に比べると、明らかに外音が聞こえるようになった。慣れなのか劣化なのか判断がつかない。
ノイズキャンセリングの効果はイヤーピースのフィット感に大きく依存する。耳にしっかり密閉されていないと、隙間から外音が入る。自分の場合はイヤーピースのフィットに問題がある可能性が高いので、次の項目で詳しく書く。
メッシュ部分の耳垢詰まりもノイキャン性能に影響するという情報もある。掃除をサボっている自覚があるので、これも原因の一つかもしれない。
気になる点②|イヤーピースが合わない

AirPods Pro 3にはXXS・XS・S・M・Lの5サイズのイヤーチップが付属する。Pro 2の4サイズ(XS・S・M・L)からXXSが追加された。イヤーチップは従来のシリコンからフォーム素材入りの新設計に変更されている。
自分は最小のXXSを使っている。だがジャストフィットしている感じがない。XXSでも大きく感じる。
イヤーピースが合っていないと、ノイキャン効果が落ちるだけでなく装着時の安定感も悪くなる。前述の「ノイキャンが弱まっている」印象は、このフィット問題が原因の可能性が高い。
純正イヤーピースが合わない場合は、サードパーティ製のイヤーピースに交換する選択肢がある。
自分もサードパーティ製を検討しているがまだ試していない。試したら追記したい。純正で合わないからといって諦めるのはもったいない。イヤーピースを変えるだけで別物になるという声は多い。
▶ AirPods Pro 3対応のフォームイヤーピース。遮音性を高めたい方に
Comply TRUEGRIP MAX for AirPods Pro 3(Mサイズ・1ペア)
メッシュ部分の掃除方法|正直めんどくさい
使い続けていると、本体のメッシュ部分に耳垢が付着する。見た目も衛生的にも気になるが、掃除の仕方がわからなかった。
Apple公式のAirPods Proお手入れガイド(2026年2月更新)が推奨する掃除手順は以下の通りだ。AirPods Pro 3はメッシュ部が4箇所あり、下部マイクのメッシュも含まれる。
- イヤーチップを取り外す(根元部分を指でしっかり押さえて引き抜く)
- ミセラーウォーター(PEG-6カプリル/カプリン酸グリセリル含有のもの)を少量カップに入れ、毛先の柔らかい子供用歯ブラシを浸す
- メッシュ部を上に向けてAirPodを持ち、15秒間円を描くようにブラッシングする
- 裏返してペーパータオルで拭き取る。この工程を各メッシュ部について合計3回繰り返す
- 歯ブラシを蒸留水ですすぎ、同じ手順を蒸留水でもう一度繰り返してミセラーウォーターを洗い流す
- 充電ケースに入れる前に2時間以上乾燥させる
手順を見ての正直な感想は「めんどくさい」だ。ミセラーウォーターの準備から蒸留水でのすすぎ、各メッシュ部3回繰り返し、2時間乾燥。毎日やるものではないが、定期的にやるにしてもなかなかの手間だ。
ただ放置するとメッシュに耳垢が詰まり、音質やノイキャン性能に影響する可能性がある。39,800円の製品の性能を維持するためのメンテナンスだと思えば、やるしかない。
個人的には週1回くらいの頻度でやるのが現実的だと思う。歯ブラシは100均の柔らかいものを1本専用にしておくと楽だ。掃除のハードルを下げるために、道具を先に用意しておくことをおすすめする。



よくある質問(FAQ)
AirPods Pro 3はAndroidスマホでも使えますか?
Bluetooth接続で音楽再生や通話は可能です。ただしワンタップペアリング、空間オーディオのヘッドトラッキング、ライブ翻訳などApple連携機能は使えません。ノイズキャンセリング自体はAndroidでも動作しますが、AirPods Pro 3の真価を発揮するにはiPhoneとの組み合わせが前提です。
ノイズキャンセリングは電車や飛行機でどのくらい効きますか?
電車の走行音やエアコンの低周波ノイズは大幅にカットされます。車内アナウンスは音量次第でうっすら聞こえる程度です。飛行機のエンジン音も体感で7〜8割は軽減される印象です。完全な無音にはなりませんが、音楽やオーディオブックに集中するには十分な遮音性能です。
バッテリーは1日持ちますか?
AirPods Pro 3はノイズキャンセリングONで最大8時間、充電ケース併用で最大24時間です(Apple公式仕様、2026年3月確認)。Pro 2の最大6時間から33%向上しています。通勤往復2時間+昼休み1時間の計3時間程度であれば余裕で1日持ちます。ケースに戻して5分充電すれば約1時間分の再生が可能なので、急な会議にも対応できます。
純正イヤーピースが合わない場合はどうすればいいですか?
サードパーティ製イヤーピースへの交換がおすすめです。AirPods Pro 3はノズル形状が第1・第2世代から変更されているため、必ず「AirPods Pro 3対応」と明記された製品を選んでください。Complyの「TRUEGRIP MAX for AirPods Pro 3」はフォームタイプで遮音性を高めたい方に向いています。純正XXSでも大きいと感じる方は、サードパーティ製のSSやXSサイズが用意されている製品を探してみてください。イヤーピース交換だけでノイキャン効果とフィット感が大きく改善するケースが多いです。
注意:SpinFit SuperFineやAZLA SednaEarfit Crystal(従来モデル)はAirPods Pro 第1・第2世代専用です。AirPods Pro 3には装着できないため、購入時は対応世代を必ず確認してください。
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AirPods Pro 3のメッシュ掃除はどのくらいの頻度でやるべきですか?
Apple公式は定期的なクリーニングを推奨しています。個人的には週1回が現実的です。メッシュに耳垢が詰まるとノイズキャンセリング性能や音質が低下します。Apple公式のガイド(2026年2月更新)では、ミセラーウォーターと毛先の柔らかい子供用歯ブラシの使用が推奨されています。ミセラーウォーターはBiodermaやNeutrogenaなどから発売されているものが該当します。
まとめ|初ノイキャンなら間違いなく買い
Apple公式価格39,800円(税込、2026年3月時点)は安くない。正直、イヤホンにこの金額を出すことには抵抗があった。Amazonでは不定期に9〜10%OFFになることがあり、36,000円前後で購入できるタイミングもある。
だがノイズキャンセリングイヤホンを持っていない人にとって、この価格で得られる体験の変化は大きい。通勤時間の質が変わる。音楽もオーディオブックも、外音に邪魔されず集中できる。この快適さを知ると戻れない。
iPhoneユーザーならペアリングの楽さも含めてAirPods Pro 3が最適解だと思う。ケースを開くだけで接続される。設定も何もいらない。この手軽さはApple製品同士ならではだ。
イヤーピースのフィット感には個人差がある。純正が合わなければサードパーティ製を試す前提で買った方がいい。イヤーピース代の1,500〜2,000円を追加投資と考えれば、大した金額ではない。
掃除は正直めんどくさい。だが39,800円の性能を維持するための必要経費だと割り切って、歯ブラシ1本を専用に用意しておこう。
翻訳機能は使う機会待ち。心拍数センサーも自分は使っていない。全機能を活用しているわけではないが、ノイズキャンセリングとiPhone連携、この2つだけで十分に元が取れている。
AirPods Pro 3はAmazonでも購入できます。ポイント還元やセール時期を狙うのも手です。
2026.03.18 ─ イヤーチップサイズ表記・バッテリー仕様・メッシュ掃除方法を修正
2026.02.21 ─ 初版公開


