モルトアイス丸氷8ヶ月レビュー|2LDK冷凍庫で使った結論

モルトアイス丸氷8ヶ月レビュー|2LDK冷凍庫で使った結論 ガジェット

家飲みのハイボールやロックで使う氷にこだわりたい。でも「バー品質の透明氷」を作れる製氷器に16,800円を出す価値があるのか。冷凍庫に入るのか。本当に透明になるのか。そんな疑問を持っている方に向けて、この記事ではモルトアイス丸氷型を8ヶ月間使い続けた正直なレビューをお届けします。

SE歴20年・品川区の2LDKマンションに家族3人で暮らす筆者が、2025年7月にクラウドファンディングで2個セット(17,000円)を購入し、丸氷型を自分用に使い続けてきました。結論を先に言うと、氷の透明度と溶けにくさは期待どおり。ただし使用頻度は隔週1回に落ち着き、「丸氷型だけでなく氷柱型も買えばよかった」という後悔が残っています。

ムラサキ
ムラサキ

透明丸氷をバカラのロックグラスに入れて知多を注ぐ瞬間は本当に最高です。ただ、普段は角ハイがメインなので丸氷の出番が減ってしまった。この「理想と現実」を正直に書きます。

モルトアイスとは?丸氷型を選んだ理由

透明氷の仕組みと製品スペック

MALTICE(モルトアイス)は、株式会社Balloonが開発した家庭用透明氷製氷器です。内部の断熱構造により冷凍庫内でも水をゆっくり凍らせ、24〜30時間かけて不純物を押し出しながら凍結させることで、純度99%の透明氷を作れます。水道水をそのまま使えるため、ミネラルウォーターやろ過水を用意する必要はありません。

2025年4月にクラウドファンディングサイトGreen Fundingで先行販売を開始し、支援総額は1億円を突破しています。PR TIMESのプレスリリースによると、家庭用製氷器のクラウドファンディング支援額として日本No.1を記録しました。2026年3月時点のAmazon販売価格は16,800円(税込)で、販売者はモルトアイス公式です。

丸氷型と氷柱型の違い・選び方

モルトアイスには丸氷型と氷柱(角柱)型の2種類があります。筆者は丸氷型を選びました。ロックグラスでウイスキーを飲むのが一番の目的だったからです。しかし8ヶ月使った今、この選択には後悔があります。後述する「型選びの後悔」で詳しく書きますが、先に両型の違いを整理します。

項目丸氷型氷柱型
氷の形状球体(直径約6.4cm)角柱(約4cm×4cm×12.5cm)
おすすめの飲み方ロックハイボール・サワー
適合グラス口径7cm以上のロックグラス一般的なタンブラー・ハイボールグラス
1回に作れる個数2個2本
凍結時間24〜30時間24〜30時間

ロック専門なら丸氷型一択です。ハイボール・サワーがメインなら氷柱型の方が圧倒的に使いやすいです。筆者のように両方飲む方は、丸型と角柱型が1つずつ入った混合の2個セットを選ぶのがベストです。筆者はクラファン時に丸氷型の2個セットを買い、1つをプレゼントに回しましたが、自分の手元に氷柱型が残らない結果になりました。両方の飲み方をするなら、最初から丸型+角柱型の組み合わせで買うことを強くおすすめします。

2LDK冷凍庫に入るのか|実際のサイズ感と収納

本体サイズと冷凍庫の実測

モルトアイスの本体サイズは約18.5cm(幅)×12.5cm(奥行)×17.5cm(高さ)です。公式プレスリリースに記載されたスペックですが、数字だけではピンと来ないと思います。

筆者の冷蔵庫は三菱MR-CX37F(365L・3ドア)で、上段が冷蔵室、中段が野菜室、下段が引き出し式の冷凍室(80L)という構成です。モルトアイスを実際に冷凍室に入れてみると、底面積では冷凍室の約5分の1、高さは冷凍室の約3分の2を占めます。数字で見ると大きな占有率ではありませんが、冷凍食品やアイスが詰まっている中にこのサイズの塊が常駐するのは、実感として「場所を取る」と感じます。妻に「ここ空けてもらえない?」と交渉して冷凍食品を整理してもらいました。

冷凍食品との共存レイアウト

2歳の息子がいる3人家族なので、冷凍庫には冷凍食品・アイス・保冷剤などが常に詰まっています。モルトアイスは氷を作るときだけでなく、筆者の場合は常に冷凍庫に入れっぱなしです。使わない週もスペースを取り続けています。常駐させるメリットは「今日作ろう」と思ったときにすぐ水を注いでセットできること。デメリットは冷凍庫の一角を恒常的に占有すること。このスペース問題が、妻との冷凍庫交渉の発端でもありました。

モルトアイスを冷凍庫に入れた状態の実写
冷凍庫の済で慎ましく生きているモルトアイスさん

購入前に自宅の冷凍室の内寸を確認しておくと安心です。本体サイズ(約18.5cm×12.5cm×17.5cm)が収まるかどうかに加えて、高さが冷凍室の3分の2程度を使うため、上に他の冷凍食品を重ねられるかがポイントになります。

作り方と取り出しのコツ|8ヶ月で掴んだ感覚

水を入れてから完成までの手順

モルトアイス丸氷の作り方
  • STEP1
    ぬるま湯を注ぐ

    モールド(型)にぬるま湯を注ぎます。水道水で作れますが、ぬるま湯推奨なので筆者はケトルで沸かしてぬるくなったお湯を使っています。煮沸済みの方が気分的にも安心感があります

  • STEP2
    冷凍庫にセット

    断熱容器ごと冷凍庫に入れます。-18℃設定の一般的な冷凍庫で24〜30時間待ちます。金曜夜にセットすれば土曜夜には完成するイメージです。

  • STEP3
    取り出して完成

    モールドから丸氷を取り出します。取り出し方にはコツがあります(後述)。不純物が分離した白い氷は捨て、透明な丸氷だけを使います。

取り出しが硬い問題と対処法

モルトアイスを検討する際に気になる「取り出しが硬い」問題について。8ヶ月使った実感として、確かに最初は苦労しました。丸氷がモールドにハマっている感覚で、力任せに引っ張ると腕が疲れるだけです。

コツは「球体を真上に浮かせるように押し上げる」動作です。引っ張るのではなく、下から軽く押し上げるイメージで力をかけると、パコッと外れます。何回かやれば感覚が掴めますが、力に自信がない方は最初は戸惑うと思います。モルトアイスの丸氷は直径約6.4cmでそれなりの重量があるので、取り出し時にグラスやシンクに落とさないよう注意してください。

丸氷は大きくて重いため、ロックグラスに勢いよく入れるとグラスが割れる恐れがあります。特にバカラなどの薄いクリスタルグラスを使う場合は、グラスを傾けて氷をゆっくり滑り込ませるように入れてください。筆者は妻にも最初に注意しました。

8ヶ月使って辿り着いた運用|ロック→ハイボールリレー

ここからが、この記事の核心です。モルトアイスの丸氷を8ヶ月使い続けて辿り着いた「リアルな運用」を書きます。競合記事には載っていない、使い続けたからこそわかった話です。

丸氷を割ってハイボールに使う試行錯誤と挫折

筆者の普段飲みは角瓶のハイボールです。以前はジョニーウォーカー黒ラベルを買ってロックとハイボールの両方で楽しんでいましたが、価格高騰で買ってもらえなくなり、普段は角ハイ、たまに買ってもらえる知多でロックをちまちま、という状況に変わりました。結果として、丸氷の出番が減ったのです。

「せっかく作った透明丸氷をハイボールにも使いたい」。そう考えて、丸氷を綺麗に半分に割る方法を試行錯誤しました。AIチャットに聞いたところ「凍らせるときにタミヤのプラ材丸棒を十字に球の中心に設置すれば、棒の十字に沿って割れる」と提案されたので試しましたが、うまくいきませんでした。次にパン切りナイフ(波刃)が氷を切りやすいという情報を見つけて購入し試しましたが、切れることは切れるもののなかなか丸氷の中心を狙って叩くのが難しく、氷の破片が四方八方に飛び散ります。ケガの危険も感じたので、丸氷を割ってハイボールに使う計画は断念しました。

ムラサキ
ムラサキ

「AIに聞けば何でも解決する」と思った自分が甘かった。透明丸氷を綺麗に割る現実的な方法は、少なくとも家庭のキッチンでは見つかりませんでした。

バカラグラスで知多ロック→タンブラーでハイボールに切り替え

丸氷を割る方法が見つからず、辿り着いたのが「ロック→ハイボールのリレー飲み」です。手順はシンプルです。まずプレゼントでもらったバカラのロックグラスにモルトアイスの丸氷を入れ、知多(またはその日のウイスキー)をロックで飲みます。飲み進めて丸氷が少し溶けて小さくなったら、氷ごとSNOWFOXの真空断熱ハイボールタンブラーに移し替え、炭酸水を注いでハイボールに切り替えます。

この運用のメリットは、1つの丸氷でロックとハイボールの両方を楽しめることです。丸氷は溶けにくいので、ロックを30分ほど飲んでもまだ十分な大きさが残っています。タンブラーに移した段階でも氷が持つため、ハイボールが水っぽくなりません。SNOWFOX自体が真空断熱で保冷力が高いので、氷の持ちがさらに良くなります。

このリレー飲みで重要なのがタンブラーの選び方です。丸氷は直径約6.4cmあるため、口径7cm以上のタンブラーでないと物理的に入りません。筆者は現在、丸氷がそのまま入るタンブラーを並行して探しています。

また、プレゼントした氷柱型を使っている友人宅で飲ませてもらった際に気づいたのですが、氷柱型もそれなりに高さがあるため、氷がしっかり収まる深さのタンブラーが必要です。氷がグラスの縁から飛び出していると、飲むたびに口に氷が当たって飲みにくい。見た目がおしゃれでも口当たりが悪いグラスは避けた方がいいです。型を問わず、モルトアイスの氷に合ったグラス選びは事前に考えておくべきポイントです。

正直な後悔|丸氷+氷柱セパレートにすべきだった

8ヶ月使った今、正直に言います。クラファンで丸氷型の2個セットを買ったのは、選択としてベストではありませんでした。丸型と角柱型が1つずつ入った混合の2個セットにすべきでした。

理由は明確で、筆者の普段飲みがハイボール中心だからです。丸氷はロックに最適ですが、ハイボールにはグラスの形状的に使いにくい。氷柱型ならハイボールグラスにそのまま入れて使えます。2個セットで同じ型を2つ買ったことで、プレゼントに回した1個は喜ばれたものの、自分の手元には丸氷型しか残っていません。知多をロックで飲む「特別な日」には最高ですが、角ハイの「普段の日」には出番がないのです。

これからモルトアイスを買う方へのアドバイスとして、自分の飲み方の比率を先に考えてから型を選んでください。ロック7割以上なら丸氷型、ハイボール7割以上なら氷柱型、半々なら丸型+角柱型の混合2個セットが後悔しない選び方です。

価格とコスパの正直な評価

クラファン17,000円と現在の価格差

筆者がクラウドファンディングで購入した2個セットは17,000円でした。1個あたり8,500円です。2026年3月時点のAmazon販売価格は1個16,800円。筆者が2個買った金額とほぼ同じ価格で1個を売っている計算です。クラファン時にはかなりの早期割引が適用されていたことがわかります。

正直なところ、1個16,800円という現在の価格で筆者が購入するかと聞かれたら、かなり躊躇します。1個あたり1万円弱だったクラファン時でさえ「高いな」と感じていたのが本音です。ただし、製品のクオリティ自体には不満がありません。氷の透明度、溶けにくさ、見た目の美しさは16,800円に見合う品質です。コスパを重視するなら購入タイミングの工夫が必要です。

2026年3月時点でAmazon大型セール(プライムデー・ブラックフライデー等)での割引実績は確認できていません。販売者がモルトアイス公式の直販のため、サードパーティ出品のような大幅な価格変動は起きにくい構造です。購入を検討中の方はKeepa(Amazon価格追跡ツール)で価格推移をウォッチしつつ、セールやクーポンが出たタイミングを狙うのが現実的な戦略だと思います。

コンビニ氷との1杯あたりコスト比較

モルトアイスの経済性を考えるために、市販氷との比較を計算してみます。筆者は普段カクヤスでロックアイスを買っていますが、市販のロックアイスは1袋200〜300円程度で、そもそも透明度が高く品質は十分です。白く濁っているということはなく、家庭の冷蔵庫製氷機の氷とは別物です。1杯あたりに換算すると約50円程度です。

筆者の場合、クラファン価格8,500円(1個)で、隔週1回のペースで8ヶ月使用。1回に丸氷2個作れるので、約16回×2個=32個の丸氷を作った計算です。1個あたり約266円。市販ロックアイスの1杯50円と比べると、純粋なコストでは割高です。モルトアイスの強みは「丸氷の形状による溶けにくさ」と「自分で作る体験そのもの」にあります。バーでロックを1杯頼めば1,000〜2,000円かかることを考えると、自宅でバー品質の丸氷を使えること自体に価値がある、という考え方です。

ムラサキ
ムラサキ

コスパで買う製品ではないです。「週末の一杯をバー気分で楽しみたい」という体験に価値を感じるかどうか。筆者はプレゼントでもらったバカラグラスにモルトアイスの丸氷を入れて知多を注ぐ瞬間に、16,800円以上の満足を感じています。

よくある質問

Q
モルトアイスは2LDKの冷凍庫に入りますか?
A

本体サイズは約18.5cm×12.5cm×17.5cmで、一般的な3ドア以上の冷蔵庫の冷凍室であれば収納可能です。ただし冷凍食品との共存にはスペース確保が必要で、筆者は妻に冷凍庫の一角を空けてもらいました。一人暮らし用の小型冷蔵庫では厳しい場合があります。

Q
モルトアイスの丸氷はどのくらい透明になりますか?
A

水道水で作っても驚くほど透明な氷ができます。公式では純度99%を謳っており、筆者の体験でもバーで出てくる氷と遜色ない透明度です。プレゼントした相手からも「透明感がすごい、最高」と驚かれました。

Q
丸氷型と氷柱型はどちらがおすすめですか?
A

ロックグラスでウイスキーをじっくり飲むなら丸氷型、ハイボールやサワーをメインに飲むなら氷柱型がおすすめです。筆者は丸氷型を購入しましたが、普段飲みが角ハイ中心になり氷柱型の方が使用頻度が高かったと感じています。両方の飲み方をするなら丸型+角柱型の混合2個セットが理想です。

Q
モルトアイスの取り出しは硬いと聞きましたが本当ですか?
A

最初は確かに取り出しにくいです。モールドにハマっている感覚で力任せに引っ張ると苦労します。コツは球体を浮かせるように軽く押し上げる動作です。8ヶ月使って慣れましたが、力に自信がない方は最初は戸惑うかもしれません。

Q
モルトアイスはAmazonのセールで安くなりますか?
A

2026年3月時点でAmazon大型セールでの割引実績は確認できていません。販売者がモルトアイス公式の直販のため、サードパーティ出品のような価格変動が起きにくい構造です。購入を検討中の方はKeepa等の価格追跡ツールで推移をウォッチするのがおすすめです。

まとめ

モルトアイス丸氷型を8ヶ月使った結論を3つにまとめます。

氷の透明度と溶けにくさは期待どおり。バカラグラスに入れて飲むロックは家飲みの最高体験になる。

丸氷はロック専用と割り切るべき。ハイボールにも使いたいなら氷柱型とのセパレート購入が後悔しない選択。

冷凍庫のスペースと24〜30時間の凍結時間を許容できるかが、使い続けられるかの分かれ目。製品の品質は確かだが、現在の価格帯ではセールやクーポンを待つのも賢い判断。

モルトアイスは「コスパで選ぶ製品」ではなく「週末の一杯をバー気分で格上げする体験」に投資する製品です。製品の品質自体は間違いなく良い。問題は自分の飲み方に合った型を選べるかどうかと、冷凍庫のスペースを確保できるかどうかです。この記事の情報が、購入前の判断材料になれば幸いです。

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