セサミ5の電池が2週間|修理3,300円の前に654円

ガジェットレビューラボのアイキャッチ画像:セサミ5の電池が2週間で切れる原因を654円で切り分ける記事 スマートホーム

SESAME 5の電池が、13ヶ月から約2週間になった。

交換した電池が19日で切れた。メーカーを変えたら13日。同じものをもう一度入れて15日。3回とも同じところで止まっている。

CANDY HOUSEのサポートに相談したところ、返ってきた案内は有償修理3,300円か新規購入だった。ただし調べていくと、公式が交換用モーターを218円で単体販売していることが分かった。サポート窓口はこの選択肢を案内していない。

スマートホーム歴8年・SE歴20年。原因はまだ確定していない。2026年8月29日に公式電池へ交換したので、9月中旬には答えが出る。3,300円を払う前に、電池436円とモーター218円の合計654円で何ができるかを、経過ごと記録しておく。

ムラサキ
ムラサキ

最初は安い電池を買ったせいだと思っていた。メーカーを替えても同じ日数で切れたところで、その説明が崩れた。

13ヶ月から2週間へ|電池4本ぶんの実測

記録

セサミアプリのバッテリーグラフに残っている交換履歴を並べる。

本目交換日電池持続
1設置〜2026年7月12日頃CANDY HOUSE純正 CR123A約13ヶ月
27月12日頃enevolt basic CR123A 1600mAh19日
37月31日Panasonic CR123A Industrial Lithium13日
48月13日同上(余り)15日(8月28日に0%)
58月29日CANDY HOUSE公式 1800mAh高容量 CR123A計測中

初回の13ヶ月についてはSESAME5電池は何ヶ月持つ?初交換までの実記録に、グラフの落ち方まで含めて書いた。問題はその直後から始まっている。

グラフ1画面に、電池2本ぶんが収まっている

セサミアプリの電池残量グラフ。2026年7月17日から8月12日までの26日間に、電池2本ぶんの放電カーブが収まっている

上はCANDY HOUSEサポートへ実際に添付したグラフだ。範囲は2026年7月17日から8月12日までの26日間しかない

この1画面に、2本目が0%まで落ちきり、交換した3本目が20%まで落ちるところまでが入っている。26日で電池2本を使っている。

公称は約500日

CANDY HOUSE公式の1800mAh CR123Aには「1日約10回の利用で約500日稼働テスト済み」と明記されている。

純正の13ヶ月(約395日)は、この公称値の8割弱。使用回数が多ければこのくらいは前後する範囲で、特に疑う数字ではない。

一方いまの約14日は、公称の2.8%になる。

電池のせいにできない3つの理由

メーカーをまたいで再現している

enevolt basicとPanasonic Industrialは、メーカーも流通も別だ。ロット不良であれば、メーカーを替えた時点で解消する可能性が高い。

3回とも13〜19日に収まっている。メーカーを替えても結果が動かないというのが、いちばん重い事実になる。

容量差11%に対して、寿命差28倍

汎用品は1600mAh、純正は1800mAh。差は11%しかない。

対して寿命は395日と14日で、28倍の開きがある。容量が11%減って寿命が28分の1になる説明は、電池の性能差では組み立てられない。

充電式ではない/Faceは正常

使ったのはいずれも一次リチウム電池で、充電式ではない。充電式CR123Aが電圧仕様の関係で使えない話はSESAMEフェイスの紫LEDは低電圧4.5V警告に書いたが、今回はそこに該当しない。

同じ玄関で動いているSESAME Faceは、電池の減り方に変化がない。環境要因なら両方に出るはずが、SESAME 5だけに出ている。

アプリの設定画面には「3.7V 充電式電池」という項目が常に表示されるが、これは一次リチウム電池を入れた状態でも出る初期表示で、設定ミスの証拠ではない。原因の候補からは外している。

終盤の挙動

各サイクルの終わり方には共通点がある。表示が0%になってもしばらくは施解錠できて、そこから完全に切れて動かなくなる。

残量%が電圧ベースで当てにならない話はSESAME Face電池切れで締め出しで書いたとおりで、ここは想定内の挙動になる。問題は表示の精度ではなく、0%に到達するまでの日数そのものだ。

サポートに聞いた|条件が出るまで2往復

1回目は論点がかみ合わなかった

CANDY HOUSEへ問い合わせたのは2026年8月13日。症状の経緯、運用内容、確認したいこと3点を書き、上のグラフも添付した。

翌8月14日の回答はこうだった。

セサミ5の電池寿命は使用頻度や設置環境にもよりますが、約1年となっております。そのため、初回の電池交換は通常起こり得る範囲の事象と考えられます。

答えているのは13ヶ月のほうだった。 こちらが相談したのは、その後に交換した2本が2週間で切れている件になる。

同じ回答の中に「弊社で販売している電池をお使いいただいた状況」であれば本体不具合の可能性がある、という条件も含まれていた。ただしこちらはPanasonic製をAmazonで買っていたので、その条件を満たしていない。

時系列を整理して送り直した

翌日、認識の相違点を明示して再送した。初回13ヶ月は当方も正常と考えていること、問題はその後の2本であること、電池側でないと考える理由3点を並べた。

8月17日の回答で、条件が具体化した。

・1800mAh高容量CR123A 電池1本 バッテリー
・1550mAh Panasonic CR123A 電池1本 バッテリー弊社で販売している電池(上記電池)をお使いいただいた状況でも、短期間(例:2週間)で電池がなくなってしまう場合は、『本体に不具合が生じている可能性』に該当いたします。

判定に使える基準が文章で出た。 これで次にやることが決まった。

同じ回答に「メールを通じて確認することが難しい状況のため、よろしければ、有償修理または新規購入をご検討ください」とあり、個体の診断は行われていない。有償修理は税込3,300円と案内された。

案内されなかった選択肢がある

ここまでが窓口とのやり取りになる。そして案内されなかった選択肢が1つある。

公式が交換用モーターを218円で売っている

3,300円の15分の1

公式ストアにブラシ付きモーター(セサミ5/5北米北欧版専用)税込218円で並んでいる。レビューは47件で、★5が42件(89%)。

SESAME 5だけでなく、5北米北欧版・4・3・mini・初代まで下位互換がある。有償修理3,300円の15分の1、本体買い替え4,378円の20分の1になる。

CANDY HOUSE公式ストアのブラシ付きモーター商品ページ。モーター本体の写真、税込218円、47件のレビュー、宅急便・追跡ありの表記

公式アカウント(@candy_house_jp)は2026年2月25日に「修理用モーターの提供を開始しました」と告知している。半年前から公開されている選択肢が、8月のサポート対応では案内されなかった。

セサミスマートロック公式アカウントのX投稿。2026年2月25日に「修理用モーターの提供を開始しました」と告知している

レビューに同じ症状が並んでいる

商品ページのレビューには、電池と結びついた症例が書かれている。

  • 「電池交換をしましたが変わらず…壊れてしまったかと思いましたが交換用モーターの存在を知り購入」
  • 「2年2ヶ月頑張ってくれた我が家…セサミ⑤君が[カチカチ音+赤LED]」

「電池を替えても直らなかったがモーターで直った」という順序は、いまの状況とそのまま重なる。

部品として売られるようになった経緯

商品ページには、この部品を出すに至った経緯が書かれている。ユーザーが出所の分からない互換品を買って自力交換している状況を踏まえた判断だという。

こうしたお客様の場合、むしろ純正ブラシ付きモーターをご提供して、余計なリスクを下げた方がよいかと思います

分解すれば保証は切れる。うちは設置から15ヶ月で保証期間を過ぎているため、その点の実害はない。

  • 分解した時点で保証対象外になる。保証期間内なら先に有償修理か保証対応を確認する
  • モーター交換はドライバー1本でできるとレビューにあるが、電子部品の作業になる
  • 218円という価格は、失敗しても痛くないという意味で切り分けに向いている

654円の切り分け

いま試しているのは電池のほう

まず公式電池を試している。1800mAh高容量CR123Aを2本、218円×2で436円。送料はヤマト宅急便のネコポス・追跡ありで210円。モーターの存在に気づいたのが電池を注文したあとだったので、送料も2回払っている。まとめて注文すれば1回で済んだ。

選んだ理由は、13ヶ月持った付属品と同じ1800mAh級で条件が揃うからだ。もう一方の選択肢である1550mAh Panasonicを選ぶと、すでに試したAmazon版Panasonicとの違いが「公式かどうか」だけになってしまう。

前の電池が0%になったのが8月28日、公式電池へ交換したのが8月29日。2本とも同時に入れ替えた。 1本だけ替えると古い側に引きずられて比較にならない。

判定は9月中旬

過去3回が13日・15日・19日なので、同じように切れるなら9月11日から9月17日あたりで0%になる。

先方が示した「例:2週間で切れる場合」に該当するかどうかが、そこで確定する。

だめならモーター218円

交換用モーターは発注済みで、まだ届いていない。電池で改善しなければ次に着手する。

順番と金額を並べるとこうなる。

段階内容本体送料込み
1公式電池2本で切り分け(実施中)436円646円
2交換用モーターに交換218円428円
1+2まとめて注文した場合654円864円
3有償修理に出す3,300円
4本体を買い替える4,378円(公式・通常9,800円)

まとめて注文すれば送料込み864円。 有償修理3,300円の約4分の1で、原因が本体側かどうかまで踏み込める。ただし筆者は別々に注文したので送料を2回払っており、実際には1,074円かかっている。最初からモーターも一緒に頼んでいれば210円は浮いた。

なお有償修理3,300円と公式ストアの本体価格4,378円の差は1,078円しかない。修理に出す判断は、この差と保証が付き直すことをどう見るかで変わる。

サムターン(鍵のつまみ)の遊びが増えると、モーターが空回りして電流を余分に食う。うちは設置時にアダプターで対処済みなので今回は確認していないが、SESAME 5が外から開かない事例のように回り切らない症状が出ていて未対処なら、部品を買う前にそこを疑う価値がある。

どちらに転んでも答えになる

結果は2通りしかなく、どちらでも次の行動が決まる。

  • 公式電池でも2週間で切れた → 先方の基準どおり本体側の可能性。回答を引用して再送し、モーター交換へ進む
  • 公式電池は長く持った → 本体は正常で、汎用CR123Aとの相性問題。純正を買い続ける運用に切り替えれば解決する

後者だった場合、「CR123A規格なら汎用でいい」という前提が崩れる。それはそれで、同じ機種を使っている人には意味のある結論になる。

結果が出たらこの記事に追記する。外れていたら外れていたと書く。

よくある質問

Q
セサミ5の電池が急に2週間しか持たなくなったのですが故障ですか?
A

筆者の環境では2メーカー3回とも13〜19日で再現しており、電池側の説明がつかない状態になっている。CANDY HOUSEサポートは、同社が販売する電池でも2週間程度で切れる場合は本体に不具合が生じている可能性に該当する、と回答している。まず公式の1800mAh CR123A(1本218円)を2本同時に入れて、同じ日数で切れるかを確かめるのが最短になる。

Q
有償修理3,300円を払う前にできることはありますか?
A

公式ストアに交換用の「ブラシ付きモーター(セサミ5/5北米北欧版専用)」が税込218円で売られている。レビューには「電池交換をしても変わらず、モーター交換で復活した」という同じ症状の報告がある。公式電池436円と合わせて654円、送料込みでも864円で、有償修理の約4分の1に収まる。ただし分解した時点で保証は切れるため、保証期間内なら先に修理や保証対応を確認したほうがいい。

Q
CR123Aは汎用品でも本当に問題ないのですか?
A

筆者は以前「規格が合えば入手性優先で問題ない」と書いていたが、その後enevolt basicで19日、Panasonic Industrialで13日と15日という結果になり、前提を保留している。容量差は1600mAhと1800mAhで11%しかないのに寿命差が28倍あるため、電池の性能差では説明できない。公式電池での検証結果が出るまでは、汎用品を勧める根拠を持てない状態にある。

Q
サポートに問い合わせるとき、どう書けば話が早いですか?
A

筆者の1回目の相談には、13ヶ月で切れた初回交換のほうを「通常起こり得る範囲」とする回答が返ってきた。相談したかったのはその後の2週間の件だったため、2回目は認識の相違点を先頭に書き、交換日・メーカー・持続日数を表にして「本体側の問題と考えてよいか」と判断を求める形にした。これで本体不具合に該当する条件が文章で提示された。何を判断してほしいのかを明記すると1往復で進む。

Q
修理に出すのと買い直すのはどちらが得ですか?
A

2026年8月末時点で有償修理が3,300円、CANDY HOUSE公式ストアのセール価格が税込4,378円(通常9,800円)。差は1,078円しかなく、保証が付き直すことを考えると買い直しにも分がある。ただしその判断の前に、654円ぶんの切り分けを済ませたほうが安い。サムターン側の経年変化が原因だった場合は、本体を替えても再発する。

まとめ

SESAME 5の電池が13ヶ月から約2週間になった。enevolt basicで19日、Panasonic Industrialで13日と15日。メーカーを替えても3回とも同じところで止まっている。 公称は約500日で、容量差11%では説明できない。

サポートからは「同社の電池でも2週間程度で切れる場合は本体不具合の可能性に該当する」という判定条件を得た。ただし個体の診断はなく、案内は有償修理3,300円か新規購入だった。

その一方で、公式は交換用モーターを218円で単体販売している。 出所の分からない部品で自力交換するユーザーが出たことを受けて部品化した、と商品ページに書かれている。窓口の案内には含まれていなかった選択肢になる。

いま公式電池436円で切り分けている最中で、答えは9月中旬に出る。だめならモーター218円へ進む。合計654円、送料込みでも864円で、有償修理3,300円の約4分の1にあたる。 同じ症状で修理や買い替えを考えている人は、先にこの順番を試してほしい。

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