SESAME Face電池切れで締め出し|実体験と5つの対策

SESAME Face電池切れで締め出し|実体験と5つの対策 スマートホーム

2026.03.20 更新:CANDY HOUSE公式充電式CR123A電池の正式発売を反映、充電式電池リンク先を修正、SESAMEフェイスPro後継モデル情報を追記

SESAME Faceを10ヶ月使い続けたある夜、帰宅時に玄関ドアが開かなくなった。いつもは青く光るLEDが完全に消灯していて、iPhoneを近づけても何の反応もない。原因はSESAME FaceのCR123A電池切れだった。

1ヶ月前にセサミアプリで電池残量が減っていることを確認していた。替えのCR123A電池も買っていた。それなのに交換しなかった。SESAME Face歴10ヶ月・スマートホーム歴8年の筆者が、この締め出し体験と二度と繰り返さないための5つの対策を共有する。

SESAME Faceの電池切れで締め出された夜の話

帰宅時にLEDが光らない──電池切れの瞬間

先週の夜20時頃、仕事から帰宅してマンションの玄関ドアの前に立った。普段はドアに近づくとSESAME FaceのLEDが青く点灯し、顔認証や指紋認証の待機状態になる。しかしその夜はLEDが一切光らなかった。

iPhoneをかざしてICカード解錠を試みたが反応なし。指紋センサーに触れても無反応。SESAME Face自体が完全に停止していた。外気温はおそらく10℃を下回っており、寒さでCR123A電池の電圧がさらに低下した可能性がある。

ムラサキ
ムラサキ

LEDが完全に消えている時点で「あ、電池だ」とすぐにわかった。ただ、わかったところで玄関の前に立ちすくむしかなかった

インターホンで妻を呼ぶ──今回の対処法

幸い、この日は妻が在宅だった。マンションのインターホンを押して事情を説明し、室内から鍵を開けてもらった。入室後すぐに買い置きしていたCR123A電池に交換して復旧。交換作業自体はSESAME Faceの電池カバーを外して入れ替えるだけなので、5分もかからなかった。

もし妻が不在だったらどうなっていたか。カバンの中には念のため物理鍵を入れていたので、最悪の事態は避けられたはずだ。さらにマンションのポストにも予備の鍵を入れてあったので、カバンにすら入れ忘れていた場合でも対処できた。この「二重の保険」を用意していたことは、今回の件で改めて正解だったと感じている。

残量低下を知っていたのに交換しなかった理由

ここが今回の反省点の核心だ。約1ヶ月前にセサミアプリで電池残量が低下している通知を確認していた。替えのCR123A電池もAmazonで購入済みだった。それでも交換しなかった理由は単純で「まだ動いているから」だ。

SESAME Faceは電池が減っていても、ある日突然止まるまでは普通に動く。毎日問題なく使えていると、電池交換の優先度はどんどん下がっていく。「週末にやろう」が「来週でいいか」になり、気づけば1ヶ月が経過していた。スマートフォンのように毎日充電する習慣がないデバイスは、この「先延ばし」が最大のリスクになる。

SESAME Faceの電池切れは「知らなかった」ではなく「知っていたのに後回しにした」で起きるケースが多い。セサミアプリの通知が届いたらその日のうちに交換する、と決めておくだけで締め出しリスクは大幅に減る。

SESAME Faceの電池はなぜ「突然」切れるのか

電池残量表示は電圧ベース──100%が長く続く仕組み

SESAME Faceに使われるCR123Aリチウム電池には独特の放電特性がある。CANDY HOUSE公式の電池解説ページによると、セサミアプリの電池残量表示は容量ではなく電圧に基づいている。CR123Aは公称3.0Vで、使用中も長期間にわたって電圧がほぼ一定を保つ。そのためアプリ上の残量表示は100%のまま数ヶ月間変化しない。

問題は残量が減り始めてからの速度だ。電圧が下がり始めると一気に降下するため、100%→80%は数ヶ月かかるのに、40%→0%は数日〜数週間で到達する場合がある。筆者の場合も、1ヶ月前に残量低下に気づいてから「まだ使えるだろう」と思っているうちに完全停止した。

セサミアプリのSESAME Face電池残量グラフ画面

寒さで電圧が急降下する冬場のリスク

CR123Aリチウム電池の動作温度範囲は一般的に-20℃〜75℃とされているが、低温環境では内部抵抗が増加して出力電圧が低下する。筆者がSESAME Faceに締め出された夜は外気温10℃以下だった。室内で測定すれば残量があるように見えても、屋外の低温環境ではちょうど動作限界の電圧を下回る可能性がある。

CANDY HOUSE公式Xアカウントの投稿によると、SESAME FaceのLEDが紫色に点滅する場合は低電圧4.5V以下を示しており、顔認証と手のひら静脈認証が停止する。筆者の場合はLED自体が点灯しなかったため、4.5Vをさらに大きく下回っていたと推測される。冬場は電池残量に余裕があるうちに早めの交換を心がけたい。

レーダー探知距離と電池消費の関係

SESAME Faceには人が近づいたことを検知するレーダーが内蔵されている。CANDY HOUSE公式のSESAME Face製品ページによると、レーダーの探知距離は30cm〜270cmの範囲でセサミアプリから調整可能だ。探知距離を長くすると人通りが多い場所で頻繁にレーダーが反応し、電池消費が加速する。

筆者はこの情報を導入時に調べていたため、レーダー探知距離をアプリ上で約12%の位置に設定していた。CANDY HOUSE公式の案内通り「人通りが多い場合は最短設定」を実践していたわけだ。それでも付属のCR123A 2本で10ヶ月だった。公式スペックの「2本で約1年(1日10回の顔認証計算)」にほぼ近いが、冬場の気温低下を考慮すると想定よりやや早く電池寿命を迎えた形になる。

ムラサキ
ムラサキ

レーダー距離を最短寄りにしていたのでSESAME Faceの顔認証や静脈認証はほぼ使えていなかった。結局iPhoneのICカードか指紋認証がメインだったので、レーダー電力の節約効果は確かにあったと思う

なお、レーダー探知距離を短く設定するとSESAME Faceの顔認証・静脈認証が自動起動しにくくなる。筆者の場合もこれらの認証は実用に至らず、ICカードと指紋認証をメインで使っていた。電池節約と認証の利便性はトレードオフの関係にあるため、自分の使い方に合った設定を見つけることが重要だ。

電池切れの前兆と見逃さないための確認方法

セサミアプリの電池残量グラフの読み方

SESAME Faceの電池残量はセサミアプリのホーム画面から確認できる。デバイスをタップすると電池残量のグラフが表示され、過去の推移も確認可能だ。CANDY HOUSE公式ブログによると、残量が約40%になるとアプリにプッシュ通知が届く。

ただし前述の通り、CR123Aの放電特性上、100%から40%に到達するまでの期間は非常に長い一方、40%から使用不能になるまでは急速に進行する。40%の通知を受け取った時点で「まだ4割もある」と安心するのは危険だ。40%通知=即交換と覚えておきたい。

LEDの色変化──紫点滅は低電圧4.5Vのサイン

SESAME FaceのLEDは通常時は青色に点灯する。電池の電圧が4.5V以下に低下すると、LEDが紫色(ピンクに近い色)に点滅するようになる。この状態では顔認証と手のひら静脈認証が停止し、ICカードや指紋認証のみで解錠する必要がある。

紫点滅はセサミアプリの通知よりも直接的な「今すぐ交換してください」のサインだ。通勤時や帰宅時にSESAME FaceのLEDの色を一瞬確認する習慣をつけるだけでも、突然の電池切れを防ぐ効果がある。筆者の場合は紫点滅の段階を飛ばしてLED消灯に至ったため、気づきようがなかった可能性もある。

SESAME FaceのLEDが青く点灯している通常状態の外観

月1回の電池残量チェックをルーティン化する

筆者が今回の件を受けて導入したのは、毎月1日にスマホのリマインダーで「SESAME Faceの電池残量を確認する」通知を設定する方法だ。セサミアプリを開いてグラフを確認するだけなので30秒で終わる。

この手の定期チェックは「やろうと思えばいつでもできるが、思い出さないとやらない」典型的なタスクだ。リマインダーに入れてしまえば忘れることはない。残量が50%を切っていたらその場で交換する、というルールにしておけば、40%通知を待つまでもなく安全なタイミングで交換できる。

SESAME Faceの締め出しを防ぐ5つのバックアッププラン

電池切れを100%防ぐことは難しい。だからこそ「切れた時にどうするか」のバックアッププランが重要になる。筆者が実践している5つの対策をまとめた。

SESAME Faceの締め出しを防ぐ5つのバックアッププラン

物理鍵をカバンとポストに常備する

Sesame 5を導入すると物理鍵を使わなくなるが、だからこそ物理鍵の存在価値が上がる。筆者はカバンの内ポケットに1本、マンションのポストに1本の合計2本を常備している。

Sesame 5導入後の物理鍵は「普段使わないけど、万が一の時に絶対に必要なもの」だ。カバンの中に入れていても鍵を使う場面がないので邪魔にならない。ポストの鍵は暗証番号式であれば鍵が不要で、SESAME Faceの電池切れ時でもアクセスできる。ダイヤル式ポストの場合は番号を覚えておけば問題ない。

カバンの内ポケットに入れたバックアップ用の物理鍵

予備のCR123A電池をストックしておく

SESAME Faceの電池切れで締め出された後、家の中に入ってから交換用電池を探すのでは遅い。CR123A電池はコンビニでは手に入りにくい規格なので、事前にストックしておく必要がある。

CANDY HOUSE公式の高容量1800mAh CR123A電池が純正品として販売されているほか、Panasonic製など一般的なCR123Aも使用できる。またCANDY HOUSE公式の充電式リチウム電池(1000mAh・1本163円税込)が2026年2月に発売された。専用充電器(税込638円)も同時発売されている。使い捨ての1800mAhと比べて容量は1000mAhと少ないが、繰り返し使えるため予備として充電した状態で常備しておけば電池切れ時にすぐ交換できる。2026年3月時点で増産中のため品切れの場合がある。

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電池の搭載本数を最大にする(2本→4本で寿命約2倍)

筆者のSESAME Faceは購入時の付属CR123A 2本で10ヶ月使用した。今回の電池切れを受けて、最大搭載数の4本に変更した。CANDY HOUSE公式スペックでは2本で約1年(1日10回認証)、4本で約2年とされている。

電池を4本にするだけで交換頻度が半分になる。年に1回の交換であれば、毎年決まった月(たとえば正月や誕生日)に交換するルールにすれば忘れる心配もない。コストもCR123A電池は1本あたり数百円程度なので、4本入れても大きな負担にはならない。

SESAME Faceの電池を2本から4本に増やすだけで寿命は約2倍に。4本搭載後は年1回の定期交換で十分なペースになるため、電池切れ→締め出しのリスクが大幅に下がる。

家族のスマホでSesame 5を解錠できるようにしておく

SESAME Faceの電池が切れても、玄関ドア内側に取り付けたSesame 5本体の電池が残っていれば、スマホのBluetooth経由で解錠できる。SESAME FaceとSesame 5はそれぞれ独立したCR123A電池で動作しているため、片方が切れてももう片方は使える。

家族全員のスマホにセサミアプリをインストールし、解錠権限を付与しておけば、自分のスマホが手元になくても家族のスマホで解錠できる。筆者の家庭では妻のiPhoneにもセサミアプリを入れて登録済みだ。スマートホームの初期設定の際に、家族分のスマホ登録は必ず済ませておきたい。

Sesame 5の導入手順と家族のスマホ登録方法の詳細はスマートホームの始め方|実際の機器と設定を全公開で解説している。

同居家族がいる場合のインターホン運用

今回の筆者のケースがまさにこれだった。在宅中の妻にインターホンで呼びかけ、室内から鍵を開けてもらった。マンションのインターホンであればエントランスから室内に通話でき、帰宅時間がわかっていれば家族も対応しやすい。

ただし、この方法は家族が在宅していることが前提だ。一人暮らしや家族が全員外出中の場合は使えないため、あくまで他の対策と組み合わせて運用する必要がある。筆者の場合はインターホン+物理鍵(カバン)+物理鍵(ポスト)の3重バックアップ体制にしている。

玄関からリビングまでのスマートホーム構成全体は築古2LDKスマートホーム構成図【間取り付き全公開】で間取り図付きで公開している。

よくある質問

Q
SESAME Faceの電池は何本入れるのがベストですか?
A

搭載可能な最大本数を入れるのがベストです。CR123A電池2本で約1年、4本で約2年が目安になります。筆者は2本で10ヶ月の使用後に電池切れを経験し、4本に変更しました。電池代の差は数百円程度なので、最初から最大本数にしておくことをおすすめします。

Q
SESAME Faceの電池が切れてもスマホからSesame 5を解錠できますか?
A

SESAME Face側の電池が切れても、Sesame 5本体側の電池が残っていればスマホのBluetooth経由で解錠できます。SESAME FaceとSesame 5はそれぞれ独立した電池で動いているためです。ただしSesame 5本体側も電池切れの場合は物理鍵が必要になります。スマートホーム導入ガイドでスマホ解錠の設定方法を解説しています。

Q
CANDY HOUSEの充電式CR123A電池は使えますか?
A

使えます。2026年2月にCANDY HOUSE公式から充電式リチウム電池(1000mAh・1本163円税込)が正式発売されました。使い捨ての1800mAhと比べて容量は少ないですが、繰り返し充電して使えるため長期的なコストを抑えられます。予備として充電した状態で常備しておくと、SESAME Faceの電池切れ時にすぐ交換できて便利です

Q
SESAME Faceの電池交換に工具は必要ですか?
A

筆者の環境では工具なしで交換できました。電池カバーを外して電池を入れ替えるだけで、作業時間は5分程度です。ただしスライドカバーを使用している場合は盗難防止ネジ1本を外す必要があり、精密プラスドライバーが要ります。スライドカバーなしで設置している場合やネジを外して運用している場合は工具不要です。

Q
セサミアプリの電池切れ通知はいつ届きますか?
A

セサミアプリの電池残量表示が約40%になるとプッシュ通知が届きます。ただしCR123Aリチウム電池は電圧が長期間安定した後に急降下する特性があります。40%通知が届いてから実際にSESAME Faceが使えなくなるまでの時間が短い場合があるため、通知を受け取ったらすぐに交換することを強くおすすめします。

まとめ

SESAME Faceの電池切れは、事前に対策しておけば恐れる必要はない。筆者の締め出し体験から得た教訓は3つに集約できる。

1. セサミアプリの電池残量通知が届いたらその日のうちに交換する(先延ばしが最大の敵)

2. CR123A電池は搭載可能な最大本数を入れる(2本→4本で寿命約2倍)

3. 物理鍵を最低2箇所に分散して常備する(カバン+ポストなど)

Sesame 5とSESAME Faceの組み合わせは鍵を持ち歩かない快適さを提供してくれるが、電池で動くデバイスである以上、電池切れは避けられない。今回の締め出し体験は、SESAME Faceと上手に付き合うための良い教訓になった。この記事が同じ不安を抱えている方の参考になれば幸いだ。

なお、2025年5月にはSESAME FaceのアップグレードモデルであるSESAMEフェイスProが発売された。最大6本のCR123A電池を搭載可能で、公称約3年稼働と電池持ちが大幅に向上している。電池切れリスクを根本的に減らしたい場合は後継モデルへの買い替えも選択肢になるだろう。

Sesame 5やSESAME Faceを含めた自宅のスマートホーム構成全体は築古2LDKスマートホーム構成図【間取り付き全公開】で公開している。導入検討中の方はスマートホームの始め方|実際の機器と設定を全公開もあわせて参考にしてほしい。

2026.03.20 ─ CANDY HOUSE公式充電式CR123A電池の正式発売を反映、充電式電池リンク先を修正、SESAMEフェイスPro後継モデル情報を追記
2026.03.13 ─ 初版公開

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