スマートリモコン比較|Nature Remo 3を6年使い続ける理由【SE実機レビュー】

スマートホーム

2026.04.04 更新:記事を全面刷新。「おすすめ7選」から「できること・選び方の実体験ベース解説」に改訂。Nature Remo Lapis(2024年発売)を現行ラインナップに追加。筆者の使用機器情報を正確に修正。

「アレクサ、エアコンをつけて」——Echo Dotを買ったばかりの2018年、最初にこれを試して何も起きなかった。Alexaに問題があるわけではなく、エアコンが赤外線リモコンで動く家電だからです。SE歴20年・Nature Remo歴6年の筆者が、Nature Remoで何ができるのか・どのモデルを選べばいいのかを実体験ベースで解説します。

ムラサキ
ムラサキ

Nature Remo 3を2020年から使っています。それ以前はRemo 第2世代(四角いモデル)を2018年から使っていました。他モデルは未使用のため、Lapis・mini 2・nanoは公式情報と仕様ベースで紹介します。

スマートスピーカーだけでは操作できない家電がある

AlexaやGoogle Homeが単体でできないこと

AlexaやGoogle Homeが直接操作できる家電は、Wi-FiやBluetoothで通信できるスマート家電に限られます。一般的なエアコン・テレビ・照明は赤外線リモコンで動いており、スマートスピーカーはこの赤外線を発信する機能を持っていません。家の中に何年も使ってきた家電がある限り、スマートスピーカーだけではほとんどの家電を音声操作できないのが現実です。

Nature Remoが橋渡しする仕組み

Nature RemoはWi-Fiでインターネットに繋がりつつ、赤外線を発信できるデバイスです。スマートフォンアプリやAlexaからの指示をWi-Fi経由で受け取り、登録した家電のリモコン信号を赤外線で送信します。これによって「アレクサ、エアコンをつけて」がはじめて機能するようになります。仕組みはシンプルで、スマートスピーカー→Nature Remo(Wi-Fi)→赤外線→家電、というルートです。

導入後に何が変わったか

ワイヤーネット上部に設置したNature Remo 3の位置

2018年にRemo 第2世代を導入してから、リビングのリモコンが消えました。エアコン・テレビ・照明、すべてAlexaかスマホで操作しています。特に変わったのは「手が離せない場面」です。2歳の息子を抱っこしたまま「アレクサ、エアコンをつけて」で完結する。物理リモコンを探す時間もなければ、息子を下ろす必要もない。家電の操作が生活の摩擦から消えた感覚です。スマートホーム全体の構成と導入の流れはスマートホームの始め方|実際の機器と設定を全公開でまとめています。

Nature Remoで実際にできること

毎日使っている3つの使い方

8年間使い続けて残った使い方は3つです。1つ目はAlexa定型アクションとの連携。「おはよう」でエアコンとテレビが同時に動く設定は毎朝使っています。2つ目は外出先からのエアコン操作。夏場に帰宅30分前にエアコンをONにするのはスマホアプリから1タップで完了します。3つ目はルンバとの連動。「アレクサ、掃除して」でルンバが起動するように設定しています。Alexa定型アクションの詳細な設定はAlexa定型アクション8年の結論で公開しています。

センサー機能——温度・湿度・照度・人感でできる自動化の実態

Remo 3には温度・湿度・照度・人感の4つのセンサーが内蔵されています。「室温が28度を超えたらエアコンをON」のような自動化が設定できます。ただし筆者は温度トリガーをやめました。理由はエアコンが現在ONかOFFか状態を把握できないため、すでにONの状態でもコマンドが送られてしまうからです。結果として「冷房が冷房を呼ぶ」ループが起きることがありました。この問題の詳細と対処法は白くまくん×NatureRemo|併用すべき理由と3つの運用ルールで解説しています。

SESAME・ルンバ・Philips Hue等との連携——何がつながって何がつながらないか

Nature Remo 3はSESAME Bot・SESAME Bot 2・Qrio Lock・mornin’ plus・Philips Hueとの連携に対応しています。筆者はSESAME Bot経由でダウンライトのスイッチをAlexaから操作しており、問題なく動いています。一方、SESAME 5(スマートロック本体)はセキュリティ上の観点からオートメーション経由の自動操作には対応しておらず、アプリからの手動操作のみです。「何でもできる」ではなく「できることとできないことがある」という理解が重要です。

ムラサキ
ムラサキ

「できること一覧」を見て期待値を上げすぎると後悔します。「赤外線家電の音声操作」と「外出先からのスマホ操作」に絞って導入を決めるのが正直なところ一番失敗しない使い方です。

現行モデルの違いと選び方

以下は2026年4月時点の公式情報に基づく比較です。筆者が実際に使用しているのはNature Remo 3のみです。他モデルは未使用のため、公式スペックと公式発表情報をもとに整理しています。

Lapis・Remo 3・mini 2・nanoの違いを一表で整理

モデル発売年参考価格センサーMatter節電機能外部機器連携
Nature Remo Lapis2024年¥7,980温度・湿度○(最大20台)○(オートエコ)SESAME Bot 2・Qrio Lock・Philips Hue等
Nature Remo 32020年¥9,800前後温度・湿度・照度・人感××SESAME Bot 2・Qrio Lock・mornin’plus・Philips Hue
Nature Remo mini 22020年¥6,980前後温度のみ××なし
Nature Remo nano2023年¥3,980前後なし○(最大3台)×なし

※価格は2026年4月時点の参考価格です。購入時は最新の販売価格をご確認ください。

「センサーが必要か」で9割の判断がつく

選び方の判断軸は2つです。まず「Matter対応デバイス(IKEAのスマート電球等)をNature Remo経由で接続したいか」。したい場合はLapisかnanoが必要です。次に「室温・人感センサーを使ったオートメーションを組みたいか」。組みたい場合はRemo 3またはLapisです。どちらも不要で「赤外線家電をAlexaで動かしたい」だけならmini 2が最もコスパが良い選択肢です。

ただし前述の通り、温度センサーによる自動化は実際に使うと「状態ズレ」の問題が出やすいです。センサー自動化を使いこなすには一定の調整が必要という点は念頭に置いてください。

筆者がRemo 3からLapisに乗り換えない理由

Lapisの節電機能には興味があります。ただし現時点で乗り換えない理由は3つです。Remo 3で今の使い方がすべて問題なく動いている。温度トリガーは使わないのでセンサーの追加スペックが不要。そしてMatter対応はEcho Show 8(Thread Border Router内蔵)で代替できているため、Nature Remo経由でMatterを使う必要がない。「動いているものを壊す必要はない」という判断です。Remo 3が壊れたタイミングか、節電効果が気になったタイミングでLapisに切り替えると思います。

設置・設定で知っておくべきこと

設置場所と赤外線の飛距離

Nature Remoの赤外線有効距離は約10mです。壁や障害物を避けて、操作したい家電のリモコン受光部に向いている場所に設置する必要があります。リビングのエアコン・テレビ・照明をまとめて操作したいなら、部屋の中央付近の壁や棚の上が定番の設置場所です。筆者はリビングの壁に壁掛けして、エアコン・テレビ・照明すべてをカバーしています。

Alexa連携の設定手順の概要

Nature Remo×Alexa連携の手順
  • STEP1
    Nature Remoアプリで家電を登録

    エアコンやテレビのリモコンをNature Remoに向けてボタンを押すと自動認識されます。プリセットがある家電なら数秒で完了します。

  • STEP2
    AlexaアプリでNature Remoスキルを有効化

    Alexaアプリ→スキル→「Nature Remo」を検索して有効化。Nature Remoアカウントでログインします。

  • STEP3
    デバイスを検出して定型アクションを作成

    「デバイスを検索」でNature Remoに登録した家電がAlexaに反映されます。あとは定型アクションに組み込むだけです。

「状態ズレ」問題——リモコンとアプリがずれる理由と対処

Nature Remoの最大の弱点は「状態ズレ」です。アプリ上では「エアコンON」になっているのに、実際には物理リモコンで操作したためOFFになっている——このズレが起きます。原因は日本の家電の多くが現在の状態をアプリ側に返せない仕様だからです。Nature Remoは赤外線コマンドを送るだけで、家電からのフィードバックを受け取れません。対処法は「物理リモコンを使ったらアプリ側も手動で合わせる」か「定型アクション経由での操作に統一する」のどちらかです。詳しい仕組みと運用ルールは白くまくん×NatureRemo|併用すべき理由と3つの運用ルールで解説しています。

状態ズレはNature Remo単体の話ではなく、Alexa経由のスマートホーム全般で起きる。状態ズレを含むトラブル8件の対処フローで他のデバイスでの実例も解説している。

よくある質問(FAQ)

Q
AlexaやGoogle Homeがあれば、Nature Remoは不要ですか?
A

スマートスピーカー単体では赤外線リモコンで動く家電(エアコン・テレビ・照明など)を操作できません。Nature Remoがスマートスピーカーと赤外線家電の橋渡し役を担います。Alexaで「テレビをつけて」と操作したい場合は、Nature Remoが必要です。

Q
Nature Remo 3とNature Remo Lapisはどちらを選べばいいですか?
A

節電機能が不要でAlexaやSESAMEとの連携が目的なら、2026年4月時点でも現役のRemo 3で十分です。エアコンの自動節電・Matter対応デバイスを多数接続したい場合はLapisが向いています。筆者はRemo 3から乗り換えていません。

Q
Nature Remoの設置場所はどこがいいですか?
A

赤外線が操作したい家電のリモコン受光部に向かって届く場所が基本です。赤外線の有効距離は約10mですが、壁や障害物があると届きません。リビングのエアコン・テレビ・照明を操作するなら、部屋の中央付近の壁に設置するのが定番です。

Q
Nature Remoで温度センサーを使った自動化は実用的ですか?
A

室温が一定以上になったらエアコンをONにする設定は可能ですが、エアコン側が現在ONかOFFか状態を把握できないため、すでにONの状態でも再度コマンドが送られることがあります。筆者は温度トリガーは使わず、Alexa定型アクションによる音声操作に絞っています。

Q
Nature Remo nanoとmini 2の違いは何ですか?
A

最大の違いはMatter対応の有無です。nanoはMatter対応でスマートホームの共通規格に接続できますが、センサーは搭載していません。mini 2は温度センサー搭載でオートメーションの基本的な自動化が可能ですが、Matterには非対応です。赤外線家電の操作だけが目的でセンサー不要なら、より安価なnanoが選択肢に入ります。

まとめ

Nature Remoは「スマートスピーカーと赤外線家電の橋渡し役」です。この一点を押さえれば、何のために買うのかが明確になります。

① AlexaやGoogle Homeだけでは赤外線家電を操作できない。Nature Remoがその橋渡しをする。

② モデルの選び方は「センサーが必要か」「Matterデバイスを接続したいか」の2軸で決まる。赤外線操作だけならmini 2で十分。

③ 温度センサー自動化は魅力的だが「状態ズレ」の問題がある。まず音声操作・外出先操作に絞って使い始める方が失敗しない。

Alexaとの連携をもっと深掘りしたい方はAlexa 8年使って初めてGoogle検討|乗り換え判断の結論も参考にしてください。

2026.04.04 ─ 記事を全面刷新。「おすすめ7選」から実体験ベース解説に改訂。Nature Remo Lapis追加・筆者使用機器情報を修正
2026.02.12 ─ 初版公開(Nature Remoシリーズの違いを徹底比較!おすすめ7選として公開)

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