Tapo P110Mレビュー|待機電力12Wで年3,800円損してた

Tapo P110Mレビュー|待機電力12Wで年3,400円損してた スマートホーム

2026.03.20 更新:電気料金単価を36円/kWhに修正(年間コスト約3,400円→約3,800円)、GRILLPLATS日本発売(¥1,499)を反映、MYGGSPRAY連携を「検証済み」に更新

PC・モニタ・充電器をつなげた電源タップの待機電力、測ったことはありますか。筆者はスマートホーム歴8年・Alexa定型アクション運用歴8年ですが、「電源オフにしているつもりの機器がどれだけ電力を食っているか」を正確に把握したことがありませんでした。

TP-Link Tapo P110Mは、電力モニタリング機能付きのスマートプラグです。Amazon価格で約1,600円。届いたその日に開封からセットアップ、Alexa連携、電力計測まで完了しました。結果、PC周辺機器の待機電力は約12W。年間に換算すると約3,800円を垂れ流していたことが判明しました。

この記事では、Tapo P110Mの開封から初期設定の全手順、Alexa連携、Nature Remoとの操作レスポンス比較、待機電力の実測データ、そしてAlexaの定型アクション「おやすみ」にTapoオフを追加して自動化するまでを、筆者撮影の写真付きで解説します。

Tapo P110Mとは|1,600円で電力の見える化と遠隔オンオフ

Tapo P110Mは、TP-Linkが販売するMatter対応のミニスマートWi-Fiプラグです。コンセントと家電の間に挟むだけで、スマホやスマートスピーカーから電源のオン・オフを操作でき、接続した機器の消費電力をリアルタイムで確認できます。

項目仕様
製品名TP-Link Tapo P110M
プロトコルWi-Fi(IEEE 802.11b/g/n 2.4GHz)/ Matter
最大負荷15A / 1,500W
電力モニタリングあり(リアルタイム・日別・月別)
音声操作Alexa / Google Home / Siri
ハブ不要
サイズ約60×38mm
価格(2026年3月時点)約1,584〜1,760円

Tapo P110Mの最新価格をAmazonで確認する(2026年3月時点:約1,584〜1,760円)

購入のきっかけは、IKEAのMatter対応スマートプラグ「GRILLPLATS」が当時日本未発売だったことです(2026年3月18日に日本発売済み、リモコン付き¥1,499)。GRILLPLATSはThread接続でThread Border Routerが必要ですが、Tapo P110MはWi-Fi直接接続でハブ不要。日本のAmazonですぐに買えて、約1,600円という価格も魅力でした。GRILLPLATSの日本版スペックとTapo P110Mとの直接比較はIKEA GRILLPLATSの日本発売状況と代替スマートプラグ比較にまとめています。

なおTapo P110MはTapoスキル経由のAlexa連携だけでなく、MatterプロトコルでAlexaに直接接続する方法もあります。Matter接続の手順とスキル連携との比較はEcho Show 8でMatterデバイスを接続する方法にまとめました。

開封から初期設定まで|全手順を写真で解説

Amazonで注文した翌日に届きました。開封からセットアップ完了まで、実際にかかった時間は約5〜10分です。以下、全手順を写真付きで紹介します。

開封・内容物

Tapo P110Mの外箱正面。Matterロゴと電力モニタリング機能付きの表記が確認できる
Tapo P110Mの開封内容物。本体・かんたん設定ガイド・Matter FAQカードの3点

箱を開けると中身はプラグ本体・かんたん設定ガイド・Matter FAQカードの3点だけ。余計なものが一切なく、開封から1分で「さて挿すか」という気持ちになれます。本体は約60×38mmとコンパクトですが、2口コンセントの場合は隣の口を塞ぐ可能性がある点だけ注意してください。筆者はタワー型電源タップに挿したので問題ありませんでした。

Tapoアプリのインストールと初期設定

App StoreのTapoアプリ画面。評価4.7でスマートホームカテゴリ上位

まずiPhoneのApp Store(またはGoogle Play)からTapoアプリをインストールします。アプリを起動するとTP-Link IDの作成またはログインを求められます。利用規約への同意と、iOSの場合はローカルネットワーク権限の許可が必要です。

Tapoアプリのデバイス追加画面。プラグカテゴリを選択している
Tapoアプリの型番選択画面。P110Mを選択している

ログイン後、ホーム画面の「+」からデバイス追加 → プラグ → P110Mと進みます。ここまではコンセントに挿す前でも操作できますが、次のBluetooth接続ステップで本体の電源が必要になります。

本体をコンセントに挿してペアリング

Tapo P110Mを壁コンセントに装着した状態。LEDがオレンジに点灯しペアリングモードになっている

コンセントに挿すとLEDがオレンジに点灯し、ペアリング待ち状態になります。アプリがBluetooth経由で本体を自動検出するので、画面の指示に従って接続します。

Tapo P110MのLEDが青紫に点灯。Wi-Fi接続完了を示している

Wi-Fi接続が完了するとLEDが青紫に変わります。この色の変化で接続状態が一目でわかるのは地味に便利です。

Wi-Fi接続からセットアップ完了まで

Tapoアプリの Wi-Fiネットワーク選択画面。2.4GHz帯のSSIDを選択している

Wi-Fiネットワークの選択画面では、2.4GHz帯のSSIDを選びます。5GHz帯は非対応なので、ルーターの設定でSSIDが分かれている場合は「-G」や「-2G」と付いている方を選んでください。パスワードを入力して接続が完了したら、デバイス名(筆者は「Tapo」にしました)と設置場所を設定します。

Tapo P110Mは2.4GHz帯のWi-Fi専用です。5GHz帯には接続できないので、ルーターのSSID選択時に間違えないようにしましょう。また、iOSの場合はローカルネットワーク権限の許可が必要です。

Tapoアプリのセットアップ完了画面。おめでとうございます!と表示されている

「おめでとうございます!」の画面が表示されたらセットアップ完了です。ファームウェアも最新状態でした。コンセントに挿さないと設定を始められない点だけ覚えておけば、あとは画面の案内どおりに進めるだけ。困ることは特にありませんでした。

Alexa連携|追加認証なし、タップ2回で完了

連携手順

セットアップ完了後にAlexa連携の案内が表示されます。すでにAlexaアプリにTP-Linkスキル(Tapoスキル)を入れている場合は追加の認証も不要で、タップ2回でアカウント紐付けが完了しました。初めてTapo製品を使う場合は、Alexaアプリの「スキル・ゲーム」から「Tapo」を検索して有効化し、TP-Link IDでログインすれば連携できます(TP-Link公式:TapoデバイスをAlexaで操作するには)。

TapoとAlexaのアカウント紐付け完了画面。いいね!の吹き出しが表示されている

音声操作のつまずきと解決策

連携直後、Alexaに「Tapoをオフにして」と話しかけたところ「デバイスが見つかりません」と言われました。原因はデバイス名です。Alexaアプリ側でデバイス名を短い名前(筆者は「Tapo」に変更)にしたところ、すぐに認識されるようになりました。Tapoアプリ側の名前はそのままで問題ありません。

Alexaの音声操作で「デバイスが見つかりません」と言われる場合は、Alexaアプリ側でデバイス名を短い名前(例:「プラグ」「Tapo」など)に変更すると認識されるようになります。Tapoアプリ側の名前はそのままで問題ありません。

操作レスポンス比較|Tapo vs Nature Remo

Tapo P110Mの操作で最も驚いたのはレスポンスの速さです。筆者は普段Nature Remo 3経由でテレビやエアコンを操作していますが、Tapoの即時性は次元が違いました。

操作方法Tapo P110MNature Remo 3
アプリからのタップ操作即時〜0.1秒1〜3秒
Alexaアプリからのタップ即時〜0.1秒1〜3秒
Alexa音声操作即時〜0.1秒1〜3秒
通信経路クラウド→Wi-Fi→プラグクラウド→Wi-Fi→Remo→赤外線→家電

Nature Remoは「クラウド→Wi-Fi→Nature Remo→赤外線→家電」という経路を通るため、どうしても1〜3秒の遅延が発生します。一方Tapo P110Mは「クラウド→Wi-Fi→プラグ」で物理的にリレーを切断するため、タップした瞬間にオン・オフが切り替わります。体感で即時〜0.1秒程度。正直かなり爽快です。

もう一つの利点は「確実性」です。赤外線リモコンは家電との間に障害物があると届かないことがありますが、Tapoは物理的に電源を遮断するので100%確実にオフになります。Nature Remoには別の強み(複数の赤外線家電を一括管理できる汎用性)がありますが、「電源のオン・オフだけを確実にやりたい」用途にはスマートプラグが圧倒的に適しています。Nature Remoの詳しい活用法はNature Remoシリーズの違いを徹底比較を参照してください。

ムラサキ
ムラサキ

Nature Remoで操作する赤外線機器と比べると、体感の速さが全く違います。タップした瞬間にカチッとリレー音がして切れる。この即時性は一度体験すると戻れません。

電力モニタリング実測|待機電力12W、年間3,800円の衝撃

測定環境

タワー型電源タップにPC、モニタ、各種充電器などを接続し、Tapo P110Mを電源タップの手前に挟んでいます。Alexaは別コンセントから1台オンの状態です。

実測データ

2026年3月の実測結果は以下の通りです。

状態消費電力備考
未利用(スリープ/オフ)11〜12WPC・モニタ・充電器がすべてスリープまたは電源オフ
利用中約37WPC・モニタ稼働中
差分(実稼働分)約25W実際の作業に使われている電力
Tapo P110Mの電力モニタリング画面。リアルタイム消費電力が表示されている
リアルタイム消費電力
Tapo P110Mの電力モニタリング画面。過去24時間のグラフで消費電力約11〜12Wと表示されている
過去24時間の消費電力グラフ

注目すべきは「未利用状態で11〜12W」という数値です。デバイス単体の一般的な待機電力は0.5〜2W程度(資源エネルギー庁 エネルギー白書参照)なので、複数台まとめて12Wは「まあこんなものか」という範囲ですが、年間で換算すると話が変わります。

年間コスト試算

12Wを24時間365日つけっぱなしにした場合の年間電力量と電気代を計算します(1kWhあたり36円で計算。2026年3月時点の東京電力EP 従量電灯B第2段階料金36.40円/kWhを参考)。

項目計算結果
年間電力量12W × 24h × 365日 ÷ 1,000約105kWh
年間電気代105kWh × 36円約3,800円
Tapo P110M導入費約1,600円
投資回収期間1,600円 ÷ 3,800円約5ヶ月

もちろん実際には24時間ずっと未利用ではないので、PC使用時間を1日8時間、残り16時間が待機と仮定すると、待機分だけで年間約70kWh・約2,500円になります。いずれにしても約1,600円の導入コストは半年以内に回収できます。「見えたら止めたくなる」というのがスマートプラグの正しい使い方かもしれません。

自動化設定|Alexa定型アクションにTapoオフを追加する

方針:まず時刻ベースで始める

Tapoアプリ単体では「消費電力が○W以下になったら自動オフ」というトリガーは設定できません(Home Assistantを導入すれば可能ですが、現時点では大げさです)。まずは既存のAlexa定型アクションに「Tapoオフ」を追加するだけの、最もシンプルな自動化から始めます。

筆者の環境には「おやすみ」「いってきます」「おはよう」の3つの定型アクションがすでにあり、エアコンとテレビのオン・オフを制御しています(詳しくはAlexa定型アクション本当に使える設定|8年の結論を参照)。ここにTapo P110Mを1行追加するだけです。

設定手順

Alexa定型アクションにTapoを追加する手順
  • STEP1
    定型アクションを開く
    Alexaアプリの「その他」→「定型アクション」から、編集したいアクション(例:おやすみ)を選択
  • STEP2
    アクションを追加
    「他のアクションを追加」→「スマートホーム」→「プラグ」→「Tapo」を選択
  • STEP3
    オン/オフを指定
    電源の「オフ」を選択して「次へ」。おやすみ・いってきますはオフ、おはようはオンに設定
  • STEP4
    保存して完了
    アクション一覧にTapoが追加されていることを確認し「終了」をタップ。所要時間は1分程度
Alexa定型アクション「おはよう」の編集画面。エアコン・テレビ・Tapoがすべてオンに設定されている
おはようの定型アクション
Alexa定型アクション「おやすみ」の編集画面。エアコン・テレビ・Tapoがすべてオフに設定されている
おやすみの定型アクション

これで「アレクサ、おやすみ」と言うだけでエアコン・テレビ・PC周辺電源がすべてオフ、「アレクサ、おはよう」で全部オンになります。既存の定型アクションに1行足すだけなので、追加の設定時間は1分もかかりません。

Tapoスケジュールとの使い分け

Tapoアプリにもスケジュール機能(毎日○時にオン/オフ)と自動オフタイマー(○時間後にオフ)があります。ただし、Alexaの定型アクションを使った方が便利な理由が2つあります。

1つ目は、他の機器と連動できること。「おやすみ」1つでエアコンもテレビもTapoも全部オフにできます。Tapoスケジュールだとプラグ単体の操作にしかなりません。2つ目は、音声トリガーが使えること。「○時にオフ」ではなく「おやすみと言ったらオフ」にできるので、就寝時間がバラつく生活でも対応できます。

逆にTapoスケジュールが向いているのは、「毎朝6:00に確実にオフにしたい」のような固定時刻の用途です。Alexaと併用すると競合する可能性があるので、どちらか一方に統一するのがおすすめです。筆者はAlexa側に一本化しています。

人感センサー連動|MYGGSPRAY検証済み

時刻ベース(+音声トリガー)の自動化に加え、IKEAのMYGGSPRAY(人感センサー、¥999)を使った自動化も検証済みです。Alexaの定型アクションで「MYGGSPRAYが動きを検知 → Tapo P110Mをオン」と設定することで、部屋に人が入ったら自動でPCまわりの電源が入る環境を構築できます。筆者のEcho Show 8はThread Border Router対応なので、IKEAのMatterセンサーと直接接続可能です。

ただし検証の結果、検知距離は2mが限界であること、一度検知すると約1分間は再トリガーが発生しない「アクティブ継続時間」の仕様があることが判明しました。デスク付近への設置なら実用レベルですが、部屋全体のカバーには複数台が必要です。MYGGSPRAY+Tapo連携の全手順とアクティブ継続時間の仕組みはMYGGSPRAY+Tapo連携の検証結果で詳しく解説しています。

メリットとデメリット

約1,600円で電力の見える化と遠隔操作が手に入る。セットアップは5〜10分で完了し、迷うポイントがほぼない。操作レスポンスは即時〜0.1秒で、赤外線リモコン経由と比べて圧倒的に速い。Alexa定型アクションとの統合がワンタップで、既存のスマートホーム環境にすぐ溶け込む。Matter対応なのでプラットフォームに縛られない。ハブ不要。

2口コンセントだと隣の口を塞ぐ可能性がある。2.4GHz帯のWi-Fi専用で5GHzには非対応。電力値をトリガーにした自動化はアプリ単体では不可(Home Assistantが必要)。Alexa音声操作ではデバイス名を短い名前にしないと認識されない場合がある。

よくある質問

Q
Tapo P110M自体の消費電力はどのくらいですか?
A

約0.5Wです。年間約4.4kWh、電気代にして約140円なので、プラグ自体のランニングコストはほぼ無視できます。待機電力12Wの削減効果と比べれば誤差の範囲です。

Q
スリープ中のPCをTapoでオフにしてもデータは消えませんか?
A

通常のシャットダウンやスリープ後にTapoでオフにすれば問題ありません。ただしスリープ中にオフにすると、次回起動時にBIOSから立ち上がる可能性があります。不安な場合はシャットダウン後にオフにしてください。

Q
1500W以上の家電にTapo P110Mを使えますか?
A

使えません。最大定格は15A・1,500Wです。電子レンジやドライヤーなどの高消費電力機器には対応していません。定格を超えて使用すると故障や発火の原因になるため、接続する機器の消費電力は必ず事前に確認してください(TP-Link公式 Tapo P110M製品ページ)。

Q
Tapo P110MのMatter対応のメリットは何ですか?
A

Apple Home、Google Home、Alexaのどのプラットフォームからでも直接操作できます。将来プラットフォームを変えても買い直す必要がなく、長期的にコスパが良い選択です。Matter規格の詳細はTP-Link公式のMatter解説ページを参照してください。

Q
SwitchBotプラグミニとの違いは何ですか?
A

Tapo P110Mは電力モニタリング付きでMatter対応、ハブ不要で約1,600円。SwitchBotプラグミニも電力モニタリング搭載ですが、Matter対応で使うにはSwitchBot Hub Mini(別売・約5,000〜6,000円)が必要で、エコシステム全体のコストが高くなる傾向があります。「ハブなしで単体完結させたい」「Matter対応を安く始めたい」ならTapo P110Mが有利です。

まとめ|「見えたら止めたくなる」が正しい節電の第一歩

Tapo P110Mで分かったことを3つにまとめます。

1つ目は、PC周辺機器の待機電力は12Wで年間約3,800円。「電源オフにしたつもり」でも電気代は流れ続けていました。2つ目は、セットアップ5分・Alexa連携タップ2回・既存の定型アクションに1行追加するだけで自動化が完了すること。3つ目は、操作レスポンスが即時〜0.1秒で、赤外線リモコン経由とは次元が違う快適さだということ。

約1,600円の投資で年間数千円の待機電力を削減でき、投資回収は半年以内。しかもスマートホームの操作体験が一段上がります。「電力を測る → 見えたら止めたくなる → 自動化する」という流れが自然に生まれるので、節電のモチベーションも続きます。

人感センサー(IKEA MYGGSPRAY、¥999)を追加した「部屋に入ったら自動オン」の検証は完了しました。検知距離やアクティブ継続時間など実測データはMYGGSPRAY+Tapo連携の検証結果にまとめています。

スマートホーム全体の構成が気になる方はスマートホームの始め方|実際の機器と設定を全公開、Alexa定型アクションの全設定はAlexa定型アクション本当に使える設定|8年の結論、機器の配置は築30年2LDKマンションでの間取り別スマートホーム配置図で紹介しています。

ムラサキ
ムラサキ

「とりあえず1個買って測ってみる」が最強の節電術。1,600円で始められるので、気になったらまず1つ試してみてください。

2026.03.20 ─ 電気料金単価を36円/kWhに修正、GRILLPLATS日本発売を反映、MYGGSPRAY連携を「検証済み」に更新、SwitchBotプラグミニFAQ修正
2026.03.12 ─ 初版公開

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